釉裏紅牡丹唐草文鉢　2009年9月19日更新

元時代
高　9.95cm　口径　20.5cm　底径　9.55cm
　腰の張った深目の碗は、口縁部で外反し大き目の高台がつく。高台は厚手に作られ、畳付は平らに削られている。白磁はきめが細かく硬い焼け成りで､畳付をのぞき総体に白釉がかかる。鉢の内、外両面には花唐草文が描かれるが､見込み中心には二重円圏内に牡丹花を描き、側面には牡丹､石榴、向日葵などを配した花唐草文を描く。外側には三層の文様帯をとり、中央に牡丹唐草文を主文様として描き、口縁下には雷文繋ぎ文を､高台まわりには蔓唐草文を描く。精緻な作行きを示す元磁の優品といえる。出所：中国の器展ー青銅と陶器
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