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釈迦牟尼仏陀 2009年9月21日更新
チベット中央部
13世紀前期
銅合金;銀・銅象嵌、彩色
高54.5cm
個人蔵
この作品の彫刻は溌刺とした感じが少ないが穏やかでゆったりとした自然な形と線をしており、胴部は優雅に細く、顔は面長である。この様式は、おそらくツァン地方の12世紀後期から13世紀初期頃の数例のタンカ、例えば挿図12に見られるような自然主義的傾向を映している。象嵌を限られた部分に使用している(唇と手の指の爪に銅、乳首と目には銀)のは、14世紀の中央部の彫刻に見られるようなより豊富な装身具が発達する前触れである。縁の折り目は、筋張らず、控え目で平らであり、抑制された力を像に加えているが、それはまた、14世紀の彫像の数例に見られる、より強く、連珠で縁どったものとも異なっている。ゆっくりと慎重な曲線を描く眉毛、目、ロは、よく知られたパーラ様式の洗練された形を反映しており、また同時に、チベット初期のパーラ風の表現も反映している。出所:天空の秘宝チベット密教美術展 2009.09.19更新
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