考古用語辞典 A-Words

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尊者ダクポチェ父母 2009年10月7日更新

尊者ダクポチェ父母

【和:
【中:
面白テーマ|彫刻・書画|>尊者ダクポチェ父母

チベット中央部または東チベット
18世紀
綿布着色
58.5×48.3cm
シェリー&ドナルド・ルビン・コレクション
保存状態が良く当初の表装のままである。このタンカは忿怒形の守護尊で、パドマサンバヴァが変化した尊者ダクポチェ父母仏を描いたものである。金剛杵と三角形の短剣(金剛?)を持ち、トレードマークである青い蠍を金剛橛の柄にくくりつける。4体の小さい忿怒尊があり、左上の黄色い尊像から時計回りに、黄色のヤーマ、赤色の馬頭、茶色のアグニシュリー(通常タッキラージャ)、青色の金剛手にそれぞれ固定される。これらと交互に赤、緑、白、黄のダーキニー天女が配される。これらの八尊はおそらく門神と曼荼羅宮殿の妃であろう。中央上部にパドマサンバヴァと白ターラーを脇侍とした阿弥陀仏がある。上部の両側の隅には、ラマと女性瑜伽行者かおり、左側は(上から順に)ヴァイロ、テルチェン、リンチェン・ナムギャル、テンジン・チョーギャル、カントゥルの5人、右側はイェシェー・ツォギャル、ペマ・ギュルメ・ギャツォ、ローチェン、トゥトプ・ナムギャル、ラプチャンの5人である。画面下方には、男女の赤と青の護法尊が馬に乗る。恐らく左がマチェン・ゴムラで右がユドゥンマであろう。小品ながらこのタンカは細部や色彩が見事で、画面にちりばめられた赤、橙、明緑色が絵を明るくしている。出所:天空の秘宝チベット密教美術展 2009.09.19更新
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