考古用語辞典 A-Words

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ドゥク派ラマ(ギャルワ・ゴツァンパ・ゴンポ・ドルジェ) 2009年10月18日更新

ドゥク派ラマ(ギャルワ・ゴツァンパ・ゴンポ・ドルジェ)

【和:
【中:
面白テーマ|彫刻・書画|>ドゥク派ラマ(ギャルワ・ゴツァンパ・ゴンポ・ドルジェ)

西チベット
15世紀
真鍮;銅・銀象嵌、彩色
高66cm
ニューアーク美術館
このラマは、体にぴったりと衣をまとい、ひろい帽子をかぶり、堂々たる体躯の坐像である。右手は安慰印をとり、目には銀と銅を象嵌してあり、凝視している。目立つほど不対称でゆがみがあるが、人物をよくあらわしている。独特な特徴は、広い顔と大きな目鼻立ちにある。力強い量感ある手足には人物の強さがあらわれている。丸々とした胴体となで肩の体は、穏やかな人格をあらわしている。ラマ、ゴツァンパ(1189-1258)は、神秘家でカギュ派分派のドゥク派の創始者である。この派は、西チベットでおこり、この彫像もこの地域のものであろう。ゴツァン・ドゥブデ寺(ラダックのヘーミスにあるドゥク派の有名な僧院)が、像底の銘文に刻まれている。
 大きな頭部と輪郭のはっきりした顔貌や、量感ある像容は、1427年頃の作であるギャンツェ・クンブムの主尊のモニュメンタルな彫刻の様式と合致するとおもわれる。衣の平板な表現や体躯の表現は、15世紀の彫刻に合致する。出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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