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カルマ派血脈図 2009年10月19日更新
東チベット
16世紀後半
象牙
8.8×7.6cm
ウェスリー&キャロライン・ハルパート・コレクション
この変わった作品は、象牙の高浮き彫りの透し彫りである。中央には、黒帽のカダム派祖師が説法印をとり、五葉のアーチ形龕の下の蓮華座に座している。その真上には執金剛(ヴァジュラダラ)、左上と右上にマルパとミラレパが、龕の脇にナーローパとティローパが座る。外側と下部には7人のカルマ派ラマが配され、それぞれに小さな供養者が脇にいる。下部やや右寄りに火焔光背を付けた大黒天がいる。これらの像は自然景の中に配され、上部には山や天空があり、さまざまな樹木が側部や下部におかれている。微小な大きさにもかかわらず、それぞれの像は驚くほど十分な空間を持っているようにみえる。自然景の要素を配置することや、ラマの外側の衣の緩やかな衣文から、このプラックには16世紀中期から後半にかけての様式があらわれている。7人のカルマ派ラマがいるが、中央のラマはおそらくカルマ派8世、ミキェ・ドルジェ(1507-1554)であろう。出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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