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ダライラマ5世 2009年10月25日更新
チベット中央部または東チベット
17世紀中期
絹本着色
59.7×44.4cm
ジョン・ギルモア・フォード・コレクション
大きな金色の手跡と足跡がこのタンカが特別に神聖なものであることを示し、それらが経本と花の咲いた植物の枝を持って座るダライラマ5世を囲んでいる。顔貌は端麗で若く口ひげをはやす。両脇には菩薩像が描かれ、台座下には祭壇の前にかがみ込む2人の僧侶が描かれる。ダライラマの頭上には、円光に囲まれた黒髪の瑜伽行者が座る。甘露が左手の壷から3本の筋となってダライラマの頭に注がれている。行者はダライラマの師であるニンマ派の導師テルダク・リンパに似ている。人物像の周囲には、単純で柔らかな流れるような線で、繊細に消え入りそうな樹木や山の風景が描かれ、下部中央にラバに乗った護法尊ペンデン・ラモが描かれる。この変わった絵に描かれる二つの写実的な手跡はダライラマ5世(1617-1682)自身の手跡に似せていると思われる。出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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