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ヤマーンタカ・ヴァジュラバイラヴァ・エー力ヴィーラ 2009年10月27日更新
チベット・中国様式
18世紀、乾隆年間(1735-1796)の銘あり
真瑜;分けて鋳造、金泥、彩色
高47.5cm
エルミタージュ笑術館、サンクトぺテルブルク
ヤマーンタカは、守護尊と護法尊の両方の部類に属する者である。守護尊としては、ゲルク派ではとりわけ重要な尊格である。ヤマーンタカは、智慧の菩薩である文殊菩薩が死神の王を調伏するために変化した忿怒の姿である。このヤマーンタカは死に対する智慧の勝利を象徴し、仏教者によって死者は無知と関連づけられる。
また、ヴァジュラバイラヴァ(金剛怖畏)の姿として知られるヤマーンタカは、ヒンドゥー教のシヴァ神の化身で、世界の終わりに宇宙を破壊する神、マハーバイラヴァに由来する。
この忿怒尊の像は、図像的にたいへん複合的である。9面あり、中央面は水牛である。三十四臂十六足で、足には鳥や獣を踏みつけその下には人や神々や邪鬼が下敷きになる。主要な持物として、金剛包丁、髑髏杯を胸前の手に持つ。この像は清の乾隆年間の作で、台座の正面に「大清乾隆年敬造」の銘文が記される。出所:天空の秘宝チベット密教美術展 2009.09.19更新
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