考古用語辞典 A-Words

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十一面千手観音 2009年11月1日更新

十一面千手観音

【和:
【中:
面白テーマ|彫刻・書画|>十一面千手観音

チベット 17-18世紀 粘土 21.6×15.2×2.5cm ジョン・ギルモア・フオード・コレクション 甎仏(ツァツァ)は粘土で造られた奉納板である。尊像や銘文が彫られた型の中に粘土を押し込んで造られる。それらは寺院に奉納するために、巡礼者によってよく用いられている。仏塔(チョルテン)や尊像彫刻の中には、しばしば数多くの甎仏が奉納品として納められている。この並外れて大きな甎仏は、最も驚くべき、稀な作品である。そこには、5体の十一面千手観音があらわされている。この非常に複雑な姿は、五つの彫像のすべての細部まで巧妙に処理されている。それらは、おそらく四つの主要な方位の菩薩と、全宇宙を包含するものとしての中央の菩薩をあらわしているのだろう。中央の菩薩の上には、観音の根本仏である阿弥陀仏(無量光)が、獅子の付いた蓮華座に座っている。中央下の仏塔の両側には、2人の小型の菩薩がいる。剣と本を持った知恵の菩薩文殊と、障害を取り除く菩薩金剛手である。尊像の周りの空間は、チベット文字で埋め尽くされ、蓮華の基底は一続きの配列になっている。この甎仏のように先端の尖ったアーチ状の長方形のものは、通常の甎仏にはほとんど見られず、もり上がった縁と保護用の枠で囲まれている。出所:天空の秘宝チベット密教美術展 2009.09.19更新
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