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金剛薩埵 2009年11月2日更新
西チベット
15世紀前半
真鍮;一鋳、銅・銀象嵌、宝石象嵌
高45cm
ニューアーク美術館
金剛薩埵は密教の護法尊である。薩埵は神聖な神、神聖な女神を意味し、金剛はダイヤモンドあるいは雷の意味で、力強さを連想させる。金剛薩?は数多くの讃歌や詩の主題になっている。煩悩を懺悔し菩提心を得るための無上瑜伽では、特別な、よく知られた百音の真言を唱え、金剛薩埵に祈願する。彼は通常は青色で描かれ、おおむね坐像であらわされる。右手は胸前で金剛杵を持ち、左手は肘を張って左腿の上に前膊を置き、金剛鈴を持つ。金剛杵と金剛鈴は、慈悲と知恵、男と女、聖なる肉体と光明の象徴である。それらはそれぞれ、象徴の参照の度合いによって異なってくる。
この彫刻は、15世紀第2四半期頃造られたチベット中央部のギャンツェのクンブム寺にある巨大な彫刻に見られるスケールの大きさや強壮な活力が似ており、おそらく同じ時期に造られたのだろう。しかしながら、制作地については、プロポーションの歪みなどいくつかの要素からみて、西チベットとの関連を思わせる。出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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