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彩陶罐 2010年2月26日更新

彩陶罐

【和:さいとうかん
【中:Cai tao guan
新石器時代|陶磁器|>彩陶罐

土製、彩色
高50、口径18.4、底径15.9
1956年、甘粛省永靖県三坪出土
新石器時代(馬家窯文化)
前3100年頃一前2800年頃
Painted Pottery Jar
 罐とは食料や液体などを貯蔵するための容器のこと。前5000年配に渭河(黄河の支流)および黄河中流域で発達した彩陶は、前4000年頃になると、遠くの地域にまで伝わり、それぞれ独自の発展をした。なかでも中国西北部の黄河上流域では、光沢のある橙色の器面に渦がうねるような文様を黒で描く、力強い彩陶が作られた。本作品の文様は上中下の3段に分かれ、それぞれ異なるパターンを繰り返す。上段と中段では、それぞれ同心円・平行線などが交錯しながらダイナミックに胴部を飾る。下段では波状の曲線文が、豊満な器体に落ちついた調和をもたらしている。みなぎる生命感と静かな安定感が融合した、彩陶の白眉である。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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