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白陶鬹 2010年2月26日更新
【和:はくとうき】 |
【中:Bai tao gui】 |
新石器時代|陶磁器|>白陶鬹 |
土製
高14.8、長12.8、幅7.5
1959年、山東省泰安市大汶口出土
新石器時代(大汶口文化)
前2800年頃一前2500年頃
hite Pottery Gui Wine Vessel
3足、嘴状の流(注ぎ口)を先端にもった細い頸部、把手から構成される鬹は、酒などの液体を注ぐための土器。黄河下流域の山東省一帯に展開した大汶口文化、龍山文化にもっとも集中してみられる。全体の器形は何とも可愛らしい印象を与える。しかし大きく張り出した流や頸部のある前方への重心の偏りを防ぐには、3足の配置や成形の時点で高度なバランス感覚が求められた。多くの鬹は、胴部に突帯がめくり、後方で把手の基部と重なる。胴部前面の中央や頸部の両側にボタン状の突起がつくことも少なくない。これらの突帯や突起は機能的には何の役にも立たないが、器表に貼りつける位置には規則性がある。あるいは象徴的な意味をもつ飾りであったのだろうか。
白い発色は、鉄分の含有量が少ないカオリン土などを焼成することで得られる。後世の白磁もカオリンを素地として用いたが、白陶は無釉で焼成温度が低く、器表が焼結しない点、技術的に白磁と大きな隔たりがある。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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