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玉琮 2010年2月27日更新
高49.7、上端幅6.5、下端幅5.4
伝山東省出土
新石器時代(大汶口文化)・前2500年頃
Jade Cong
古来中国では、潤いのある光沢をもっか美しい石のことをとくに玉と呼び、さまざまな形に磨きあげて愛用した。
玉器の種類は数多くあるが、側面に突出した節をともなう円筒形のものを琮という。大型墓に限って副葬されたことから、単なる飾りではなく、当時の有力者階層の権威や権力を象徴する玉器であったと考えられている。 19段の節からなるこの作品は、これまで知られている限りで最大の琮である。節には四角い稜を中心として、それぞれ顔の文様が彫刻されている。上下両面から円孔を穿っているが、完全に貫通はしていない。側面上端の中央には形の文様が、毛彫り状に浅く刻まれている。玉琮はもともと長江下流域で発達したが、この文様は中国新石器時代の黄河下流域で栄えた大汶口文化の土器にしばしばみられる。異なる文化の要素が混在するこの作品は、当時の有力者階層による地域を越えた交流の存在を示している。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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