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方鼎 2010年2月28日更新
青銅
高100、口62.5×61、重86.4kg
1974年,河南省鄭州市鄭州商城張寨南街出土
商時代・前16-前15世紀
Bronze Square Ding Vessel
商時代になると、青銅器鋳造技術が発達し、このような大型の器物を作ることができるようになった。出土地である河南省鄭州市は、前16世紀から前15世紀にかけて商(殷)王朝の中心地であった。
方鼎とは、身の横断面が長方形で、1対の把手と4本の足をもつ器である。この方鼎が出土したとき、腹部と底の外側には厚く煤がついていた。神々や先祖の霊に供える肉を煮るのに用いられたものと考えられる。
側面の中央上寄りには目を見開いた獣の顔のような文様が表わされている。こうした文様は商時代から西周時代にかけて作られた青銅器にしばしば表わされており、当時の人々にとって重要な意味をもっていたに違いない。饕餮文と呼び習わされているが、本来の意味は不明である。天帝、つまり天の最高神とする説もある。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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