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玉簋 2010年3月2日更新
玉
高12.2、口径20.7、足径14.5
1976年、河南省安陽市殷墟婦好墓出土
商時代・前13-前11世紀
Jade Gui Vessel
緑色の玉塊から作った容器。底には圈足がめぐり、側面には縦方向のヒレが四つつく。側面と圈足には雷文(角ばったS字形文)や目文(目のような形の文様)などを線刻で表わす。器の内面には文様は施されていない。
端正に作られており、事前の設計に基づいて、玉を正確に削っていったものと思われるが底がわずかながら圈足より突出しており、やや座りが悪い。最終的な仕上げは経ていないものであるかもしれない。玉の容器としては大形の部類に属する。硬い玉からこのような容器を作る場合、身の内側は多少は打ち欠くことはできても限界があり、やはり大半は砥石などを用いて削っていくほかなかったと思われる。普通の玉器を多数作ることができるほどの大きさの玉塊を用い、長時間をかけてその大半を削って作るこのような容器は、たいへん贅沢なものであったと思われる。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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