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金縷玉衣 2010年3月14日更新
玉、金
長182、肩幅49
1973年、河北省定州市八角廊村40号墓出土
Jade Shroud Sewn with Gold Wire
古代中国には玉は遺体を腐らせない力があると信じられ、貴人を埋葬するさいに多数の玉を身につけさせた。漢時代には、高級貴族を埋葬するにあたっては、玉片を綴った衣装で遺体を覆うことが流行した。玉を綴るのに、金の針金を用いたのが金縷玉衣である。現在まで、完全な形に復元された全身を覆う金縷玉衣は本品を含め5件ある。いずれも皇帝の親戚にあたる高級貴族の墓から発見されたものである。このほかにも、銀や銅の針金あるいは絹糸で玉片を綴ったものや、遺体の一部だけを覆った玉衣も発見されており、身分によって違いがあったことが判明している。
この金縷玉衣は、1203個の玉片を、総重量2.567kgに達する黄金の針金で綴っている。顔には鼻が、手には指が表わされるなど、凝った作りになっている。枕も表面に玉片を貼ったものを用いる。現在、玉の多くは表面が黄色に変色しているが、ところどころに玉本来の透明感のある美しい緑色が残っている。製作当初は、全体が美しい緑色を呈し、今日みるよりも一層豪華なものであったと思われる。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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