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五牛枕 2010年3月16日更新
青銅
高36.4、長70、幅13
1972年、雲南省江川県李家山23号墓出土
戦国一前漢時代・前3-前2世紀
Bronze Head-rest with Five Buffaloes
中空で馬鞍状を呈する、滇文化に特有の青銅器。がってはこれを机の一種とみなす説もあった。しかし墓坑内での出土位置が、基本的に埋葬者の頭部の下であるため、現在は枕とする説がより多くの支持を集めている。しかし複雑な形の装飾がつくこの青銅器が、生前に実際使われていた枕であったとは考えにくい。
この作品は左右の両端に2頭の牛の立体像、片面に3頭の牛の浮彫り像が飾られている。いずれも立派な角をそなえた堂々たる立ち姿である。身体には幾何学的な文様が充填されている。滇文化の青銅器には、このような牛の立体装飾がしばしばみられる。とくに立体像による青銅器の装飾を開始した当初の段階は、その意匠のほとんどが牛で占められていた。 もともと滇文化では牛が突出した扱いをうけていたことがわかる。しかしその後、虎や鹿といった他の動物像や騎馬人物像などが立体装飾として頻繁に作られるようになると、牛に対する絶対的な扱いはみられなくなった。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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