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朱衣達磨図 2010年4月9日更新
明時代
孫克弘(1533~1611)
博山大艤(1575~1630)賛
紙本著色 98.6×28.6㎝
早稲田大学會津八一博物館蔵
上方に博山大艤が賛を著け、白文方印「竹山大艤」を押す。右下に「弟子孫克弘敬冩」の款記と「雪居」の白文法印を押す。孫克弘は、字は允執といい、雲居と号し、松江(上海)の出身である。広く宋元画を学び、画域も山水、花鳥、蘭竹、人物と広い。さらに水墨も著色もこなし、当時の知名の画家である。この画は頭から朱衣を着け、円座に坐す横向きの達磨像である。画面にはないが、賛文に面壁とあるように、少林寺で壁面して坐す達磨像の通例の姿である。目鼻やあごひげを誇張せず、面貌を写実的に描くところは、わが国の黄檗系(河村若芝など)の達磨画像と共通する。博山大艤(無異元来)は、曹洞宗の高僧で、号を無異とい、はは元来・大艤。博山は一六〇二年に住職になった能仁寺(江西省)の地名である。のち董巌寺(福建省)などを歴任した。賛は『無異禅師廣録』巻十二に載る。「老臊胡、面壁九、剜人心、蔵人肘、依然隻履又西帰、真個鰕跳不出斗」。
「参考資料」『早稲田大学会津-八一記念博物館会館記念名品図録2007』
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