考古用語辞典 A-Words

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鴨首金帯釦 2010年4月25日更新

鴨首金帯釦

【和:おうしゅきんたいこう
【中:
春秋戦国|金銀・玉器|>鴨首金帯釦

〈鴨をかたどった金のボタン〉
春秋秦
金製
高さ0.9cm 直径1.3~1.6cm 重さ50g
1992年陝西省宝鶏市益門村
宝鶏市考古工作隊
釦とは現在のボタンのことを指す。これらはボタンとして使用されたと考えられている。形は鴨を表現しており、そのくちばしは長くて、先が扇形になっている。この種のボタンは実用性があると同時に装飾性があり、観賞用としても扱われたのであろう。考古資料としてボタンが出てきた例は少ない。
「兵士たちのおしやれ-バックル」
帯鈎(バックル)は装身具でもあり、形は大きいものから小さいもの、棒状のものや板状のもの、紋様なしの実用品から、豪華な紋様をほどこす装飾タイプまで多種多様である。戦国時代の後期に発達のピークがあり、金銀や色あざやかな玉石を象嵌したり、金銀を貼り付けたりするものもある。
 帯鉤の大部分は青銅製であるが、それ以外では金・銀・鉄・玉・石などで作った例がある。春秋から南北朝時代にかけて流行した。
 秦人の場合、君主や貴族は金の帯鉤や玉の帯鉤を用い、平民は銅の帯鉤を使っていたようで、秦においては帯鉤が身分を示していたようである。兵馬俑の兵士たちの帯鉤はおそらく青銅製だったのだろう。益門村からは金の帯鉤が発見されている。ということは、ここにはかなり身分の高い人物が埋葬されていたことが予想できる。兵高俑の兵士たちが着用している帯鉤は16種類ある。長いもので20cm、短いもので3~4cmあり、兵士たちも個性的なバックルを着用することでささやかなおしゃれを楽しんでいたようである。出所:「大兵馬俑展」
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