考古用語辞典 A-Words

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陶盆 2010年5月1日更新

陶盆

【和:とうぼん
【中:
秦・漢・三国|陶磁器|>陶盆

〈陶製のおけ〉
統―秦
陶製
高さ12.7cm 口径30.7cm 底の直径14cm 重量2.03kg
1976年 陝西省西安市臨潼区秦始皇帝陵園東側馬厩坑
秦始皇兵馬俑博物館
盆とはおけのこと。これも陶罐と同じく、馬厩坑から出土したもの。実際に馬が水を飲んだり、エサを食べるときのかいばおけとして使われたものだろう。中国の故事に起源をもつ「覆水盆に返らず」(一度してしまった事は取り返しがつかないという意味)ということわざの「盆」とは私たちが今見るような平たいお盆ではなく、このような底の深い「おけ」のことを示している。
「復縁の条件」
周の時代に、太公望という人物がいました。若いころに結婚をしましたが働かずに書物を読んでばかりいました。
すると奥さんは愛想をつかし、家を出ていってしまいました。 やがて太公望は周の王様にスカウトされ、軍師として大活躍します。その功績を認められて太公望は諸侯になり、一国の主となりました。  太公望の出世を聞いた元奥さんは、別れたことを後悔し、太公望に会いに行きました。そして「また夫婦として暮らしましょう」と言いました。
 そこで太公望は盆に水をくんできました。そしておもむろに地面にこぼし、「その水を元どおり盆に入れることができたら、考えましょう」と言いました。
 もちろん、元奥さんが水を元どおりにできるわけありません。元奥さんが困っていると、太公望は「一度こぼれた水を盆にもどすことができないように、一度別れたふたりが元どおり夫婦としてやっていくことはできないんだよ」と言いました。
 このことから、「覆水、盆に返らず」とは、一度実行してしまったことはあとから取り返しがつかないという意味で使われるようになりました。出所:「大兵馬俑展」
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