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青銅詔版 2010年5月12日更新

青銅詔版

【和:
【中:
秦・漢・三国|青銅器|>青銅詔版

〈始皇帝の命令を刻んだ青銅版〉

青銅製
長さ12cm 幅6.6cm 厚さ0.15cm
1957年採集
陝西歴史博物館
始皇帝26(前221)年に度量衡(長さと容積と重さ)を統一する詔(皇帝の命令)を刻んだ青銅の版である。文字は銅に象嵌している。この版は四隅の穴に釘で打ちつけるか、紐をとおしてどこかに提示しかと考えられる。ほかには鉄の権にはめ込んで使用された例もある。銘文には度量衡を統一したことが書かれている。
銘文:
秦始皇帝詔書
「廿六年、皇帝尽井兼天下諸侯、黔首大安、立号為皇帝。乃詔丞相状・縮、法度量(則不壹歓疑者、皆明壹之長」
訳:
始皇帝の26年、皇帝は天下の諸侯を全て併合し、人民が安心して暮らせるようになったので、号を立てて皇帝となったのです。そこで丞相の隗状と王綰に「度量衡が同じでない場合は、これを統一しなさい」と命令しました。
「度量衡の統一」
 中国を統一した始皇帝は、統一政策の一環として文字(小篆)や貨幣(半両銭)・車軌など、さまざまなものを統一した。度量衡の統一もそのひとつである。始皇帝はこれらの基準となる器物を全国に配り、以後の経済取引や税金の徴収はすべてこの単位を基準とするように定めた。これによって、中国全土のどこでも同じ基準で経済取引や税金の徴収などを行えるようになったのである。出所:「大兵馬俑展」
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