考古用語辞典 A-Words

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神像 2010年10月6日更新

神像

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面白テーマ|青銅器|>神像

Statue of deity
ジュイーヌ川,ブーレー,エッソンヌ,フランス
ブロンズ・真鍮・ガラス,高さ41.5cm,幅22cm,厚さ11cm
紀元前1世紀末一紀元1世紀初め,北フランス
サン・ジェルマン・アン・レー,フランス国立古代博物館
1845年、メニル・ヴオワザンの城の庭で土木工事中に発見された。ブロンズの鋳造による頭部と、真鍮の鍛造による身体は、それぞれ二つずつ部品を溶着して作っている。腕が失われているが、溶着の跡から両手を膝の上に置いていたことが分かる。ひげのない若い裸の男が首にトノレクを着け、あぐらをかいて坐っている。身体のプロポーションは無視され、身体に比して頭が大きく、しばしば鹿の脚とされる脚は極めて小さい。身体の表 現が大まかであるのに対し、頭部は丁寧である。眉の生え際には細かい点刻を施し、鼻の穴も表している。両目に入れていた白と青のガラスのうち左側だけが残っている。密な髪は短く、耳があらわになっている。ローマ帝政初期の石の浮彫に、ケルトの神々がトノレクを首に着け、または手に待って表されているが、この彫刻はそうした逸名の神々の一人と考えられる。ガリアが紀元前51年にローマの支配下に入り、神を人間の姿で表すことをローマから学んだが、プロポーションを無視して頭部を重要視するケノレトの造形原理がまだ残っていた短い期間に、北フランスで、神域における礼拝像として制作されたと推定される。出所:「古代ヨーロッパの至宝--ゲルト美術展1998」
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