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鏡 2010年11月2日更新

鏡

【和:
【中:
面白テーマ|青銅器|>

Mirror
デスバラ,ノーサンプトンシャー,イングランド
ブロンズ,長さ35.0cm
紀元前50-紀元50年頃
大英博物館
鏡面、鋳造の握り、およびそれらの周りの補強部品を用意し、鏡面の下端を握りに差し込み、二本のブロンズの鋲で留めている。表面は無装飾で、研磨されていた。裏面に削りたがねで施された装飾は極めて複雑であるが、基本構造は左右相称の三葉形で、コンパスを多用し、平滑な部分と籠細工状のハッチング部分とが光と影の遊びを織りなす。ブリテン島最古の鏡は、東ヨークシヤーの紀元前300年頃の車馬葬墓から出土した鉄製のものである。デスバラの鏡と同形式の装飾ブロンズ鏡はブリテン島だけで制作され、これまでに30点が知られ、そのうち墓に由来する9点は紀元前75年から紀元50年の間に帰されている。高貴の女性にとって金属鏡はその地位と権力の象徽であり、男性にとっての剣に等しかった。と同時に鏡の神秘さも重要だったはずである。鏡の表面は水面のようで、イメージを、光を、熱を反射する。裏面の装飾は金属鏡の神秘性を一層高めている。出所:「古代ヨーロッパの至宝-ゲルト美術展1998」
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