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聖書入れの装飾部品 2010年11月24日更新

聖書入れの装飾部品

【和:
【中:
青銅器|>聖書入れの装飾部品

Shrine boss
スティープル・バンプステッド,エセックス,イングランド
ブロンズに鍍金・ニエロ・銀,高さ3.6cm,径12.8cm
8世紀,アイルランド
大英博物館
半球形の表面を水平に四つに区画し、動物組紐文、トリスケーレを基本とするトランペット螺旋文などで装飾している。頂部にはおそらく水晶を、多数の受け座にはガラス、琥珀を象嵌し、または金線細工を施していた。周囲に縦に表された、鼠・鍵爪・尾を備え、上を向いた四頭の動物はライオンの形式的表現で、その鼻先の円形部分にはニエロの中に銀線が残っている。ニエロは硫化銀と銅・鉛などとの黒色合金である。随所に鍍金の跡が認められる。本例は、ロック・キネイルの聖書入れの復元図に見られるような、聖書入れの表面の十字架に取り付けられていた五つの同形の装飾部品のうちの一つであった。ヴァイキングの手を経て、18世紀以後エセックスの教会の扉の握りの受具として使われていた。出所:「古代ヨーロッパの至宝-ゲルト美術展1998」
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