企画展「尾張の百科事典―御秘本『張州雑志』―」徳川美術館

企画展「尾張の百科事典―御秘本『張州雑志』―」徳川美術館

名称:企画展「尾張の百科事典―御秘本『張州雑志』―」徳川美術館
会期:2021年2月6日 (土) ~ 2021年4月4日 (日)
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
観覧料:
  一般 1,400円・高大生 700円・小中生 500円
  (本館展示室「尾張徳川家の雛まつり」展と共通)
  ※20名様以上の団体は一般200円、その他100円割引
  ※毎週土曜日は小・中・高生入館無料
主催:徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
住所:〒461-0023愛知県名古屋市東区徳川町1017
TEL:052-935-6262
URL:徳川美術館
  尾張藩で「御秘本」として収められていた書物に『張州雑志』という地誌があります。同書は尾張藩士・内藤東甫(とうほ/正参(まさみつ))(1728~1788)によって18世紀後半に編纂され、東甫の歿後、未完の状態にあったものを同藩士・赤林信定が100冊に装丁し、藩に献上しました。尾張の情報が細密に記録されていたことにより「御秘本」扱いになったと考えられています。
 『張州雑志』は単なる地誌にとどまらず、多様な性格を帯びた書物です。たとえば、諸本の引用・比較による綿密な歴史・風俗考証がなされていたり、宝物や動植物が写実的かつ色鮮やかに描かれていたりするなど、史料叢書や博物図譜といった側面も持ち合わせており、ゆえに尾張の百科事典ともいえましょう。とりわけ、東甫による色彩豊かな挿絵は同書の最大の特色で、読者に豊かなイメージを抱かせ、また江戸時代の尾張の姿を如実に伝えます。
 本展覧会では、蓬左文庫のみに伝わるこの『張州雑志』を一堂に公開し、本書に描かれた宝物・動植物・風俗等の記録画から、色鮮やかな江戸時代の尾張の世界をお楽しみいただきます。

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