近現代絵画・彫刻「優品選」石川県立美術館

近現代絵画・彫刻「優品選」石川県立美術館

名称:近現代絵画・彫刻「優品選」石川県立美術館
開催期間:2020年11月19日(木) ― 2020年12月20日(日)
開館時間:9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休
会場:第4展示室、第6展示室
住所:〒920-0963石川県金沢市出羽町2-1
TEL:076-231-7580
URL:石川県立美術館
 兼六園周辺文化の森もめっきり秋が深まってきました。晩秋から初冬の金沢は、ぜひ美術館で芸術に浸っていただきたく思います。
 日本画部門の優品選は、特集「日本画のてびき」を一部展示替えして、引き続きご覧いただきます。その中で西洋画題への取り組みとして、梅川三省《大地の女神》を採り上げます。作者は、シュールな世界を描く手段として、しばしばギリシャ神話に題材を求めました。制作の前年、大病を患ったことが死と再生の神でもある「キュベレー」を描くことに繋がったのでしょう。この他、20点の作品と資料で日本画のいろはを紹介します。
 油彩画からは清水錬徳《精進湖富士》を紹介します。清水は明治37年小松市に生まれ、西洋画を岡田三郎助に師事します。白日会展などに出品を重ね、昭和7年《ニコライ堂を望む》で独立展に初入選して以降、同展を舞台に活躍します。日本的フォーヴィスムと呼ばれる、主観的な自然観賞による風景描写に特徴があります。
 彫刻からは重田照雄《時の流れの中で“88”》を紹介します。本作は、アルミ合金の板を帯鋸(おびのこ・帯状のかたちをしたのこぎり)で切り抜いた本体に、プレス機で曲げて作ったパーツをボルトで取りつけて構成しています。アルミ板のかたちの面白さに加え、リズミカルなボルトの配置もポイントになっています。
 素描・版画では、シルクスクリーンの作品、横尾忠則の《TarzanⅠ》、木版画の作品、畦地梅太郎の《よろこびの顔》など、それぞれの技法を生かした、色彩も鮮やかな人物をテーマとした作品を展示いたします。

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