「日本の文様—伝統から近代まで」京都工芸繊維大学 美術工芸資料館

「日本の文様—伝統から近代まで」京都工芸繊維大学 美術工芸資料館

名称:「日本の文様—伝統から近代まで」京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
会期:2021年1月12日(火)から2月27日(土)
休館日:日曜日・祝日、1月30日(土)、2月25日(木)・26日(金)
開館時間:10-17時(入館は16時30分まで)
会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
入館料:一般200円、大学生150円、高校生以下無料
住所:〒606-8585京都府京都市左京区松ヶ崎橋上町
TEL:075-724-7924
URL:京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
  日本では、古代以来、身の回りのさまざまな器物・実用品に文様をほどこしてきました。身にまとう衣服、飲食のための道具、さらには相手を威嚇する武器にまでさまざまな文様がみられます。それぞれは、実用的な機能を果たすわけではありませんが、装飾として視覚的なおもしろさを提供し、また、呪術的・象徴的・文学的な意味を宿すなど、重要な役割を果たしてきました。なかには、宮中の儀式で使用する際の特別な文様や家に特有の文様もあります。前者は有職文様と呼ばれます。繰り返しやパターンで構成される文様もありますが、日本では絵画的な装飾が多く、それもまた文様と同じように扱われています。
 明治時代にはいると伝統的な文様だけではなく、あらたな装飾が模索されることになり、それは「図案」と呼ばれるようになります。図案を専門につくる図案家という職種も確立をします。そして、伝統文様の改良や海外への輸出向けの文様制作の場として、教育機関に図案科という学科もできます。京都工芸繊維大学の前身である京都高等工芸学校にも1902年の開校時より図案科が設置されています。図案集も多く刊行されます。そして、明治時代から大正時代にかけて徐々にですが、図案ということばはデザインという外来語に置き換えられ、デザイナーという職種が生まれることになります。
 この展覧会では、美術工芸資料館が収蔵する資料類のなかから伝統的な文様を示す作品・資料類を第Ⅰ展示室に、明治時代以降におもに京都で製作されたあたらしい図案を第Ⅱ展示室でご覧いただきます。それにより、近代の京都で、どのように伝統を学び、どのようにあたらしい表現を模索していたかを見ていただけると思います。

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