「野々村仁清展(後期)」百河豚美術館

「野々村仁清展(後期)」百河豚美術館

名称: 「野々村仁清展(後期)」百河豚美術館
会期:令和2年10月8日(木)〜令和3年3月28日(日)
住所:〒939-0723富山県下新川郡朝日町不動堂6
TEL:0765-83-0100
URL:百河豚美術館
  今から約370年前の江戸時代初期、京都で色絵陶器の完成者として世に名を残した不世出の陶工、仁清は茶人の金森宗和にその才能を見いだされ、御室の門跡寺院、仁和寺の知遇を得て門前に窯を開き作陶しました。名は野々村清兵衛といい、「仁清」というのは号で、仁和寺から「仁」の字を賜り、名の頭字の「清」を合わせたものです。
  作品は、茶壺、水指、香炉、香合などの茶器や懐石道具が主で、それらは秀でた轆轤技、赤・黒・緑・青・黄などに金銀を加えた見事な絵付け、独特で斬新な意匠によって、絢爛華麗な極めて日本人的な美しさを表現しています。仁清は四季草花や鳥・人物など様々な主題を作品に取り入れていますが、その中には百人一首や源氏物語など和歌や古典文学を題材にしたものも制作しており、仁清が古典文学に大変造詣が深かったことを物語っています。
  そこで今回の展覧会では、所蔵する源氏物語印籠、百人一首印籠などの作品をその歌の解釈と合わせてご覧いただきます。また、それまでは窯を区別する目的で使用されていた印を陶工や作者を識別するために使い始めた最初の人とされる仁清の印とともに「清兵衛」の銘が刻まれた底裏なども公開いたします。その他、江戸時代に活躍した
  本阿弥光悦や尾形光琳・乾山などのそれまでの伝統や様式にとらわれない発想によって革新的な作品を生み出した作家たちの作品も展示いたします。

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