「秋篠・山陵遺跡の遺物たち① ―古代瓦―」奈良大学博物館

「秋篠・山陵遺跡の遺物たち① ―古代瓦―」奈良大学博物館

名称:「秋篠・山陵遺跡の遺物たち① ―古代瓦―」奈良大学博物館
会期:2021年4月2日(金) ~ 2021年5月15日(土)
開館時間
  平日 : 9:00~16:30
  土曜日 : 9:00~12:00
  特別開館日:9:00~15:00
休館日:展示期間以外・日曜日・祝日
〒631-8502奈良県奈良市山陵町1500
TEL:0742-44-1251
URL:奈良大学博物館
 秋篠・山陵遺跡は1994年に奈良大学考古学研究室を中心に発掘された遺跡です。場所は現在の奈良大学附属高等学校の敷地で、約11,000㎡が調査されました。
 調査の結果、縄文時代から近世まで幅広い時代の遺構と遺物が発掘され、この地域の歴史的変遷を解明する大きな手掛かりとなりました。
 今回は膨大な出土遺物の中から奈良時代から平安時代にかけての「古代瓦」を中心に紹介します。
 かつて、この地域は秋篠寺を始め多くの寺院や瓦窯(がよう)が存在していました。秋篠・山陵遺跡からは寺院関連遺構は見つかりませんでしたが、中世の井戸枠などに多くの古代瓦が転用されて出土しました。その中には軒丸瓦や軒平瓦といった「瓦当笵(がとうはん)」をもつ軒瓦も出土しました。
 秋篠・山陵遺跡からは秋篠寺と同じ型式の軒瓦が出土しており、関係性が注目されています。秋篠寺は平城京の北西部に位置し奈良時代には東西両塔を有する大規模な寺院であったことが明らかになっていますが、詳しい歴史はあまり知られていません。秋篠・山陵遺跡から出土した古代瓦は秋篠寺の歴史を明らかにする一つの手がかりになるかもしれません。
  この展示をご覧になられた皆様に、秋篠・山陵遺跡の古代瓦を通じて、この地域の奈良・平安時代の歴史についてご興味を持っていただけますと幸いです。

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