夏の特設展「大正の〈文豪〉ブーム~『文章倶楽部』のメディア戦略~」芦屋市谷崎潤一郎記念館

夏の特設展「大正の〈文豪〉ブーム~『文章倶楽部』のメディア戦略~」芦屋市谷崎潤一郎記念館

名称:夏の特設展「大正の〈文豪〉ブーム~『文章倶楽部』のメディア戦略~」芦屋市谷崎潤一郎記念館
開催期間:2021年6月12日(土)~9月5日(日)
開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)
住所:〒659-0052兵庫県芦屋市伊勢町12-15
TEL:0797-23-5852
URL:芦屋市谷崎潤一郎記念館

夏の特設展「大正の〈文豪〉ブーム~『文章倶楽部』のメディア戦略~」芦屋市谷崎潤一郎記念館
夏の特設展「大正の〈文豪〉ブーム~『文章倶楽部』のメディア戦略~」芦屋市谷崎潤一郎記念館

 昨今、近代作家をイケメン化した漫画やゲームが若者を中心に人気を集めていることから、近代文学の作家及び作品に注目が集まり、〈文豪〉ブームが生まれています。 本展は、その現象に注目し、ブームの源流をたどります。

  明治期には、物故していた尾崎紅葉や樋口一葉などが、雑誌で文豪と位置付けられ、 大正期には、文芸雑誌『文章倶楽部』(大正5年創刊)が戦略的に作家の写真を多用し、アイドル的な存在となっていました。 作品を「読む」だけでなく、文学を生み出す作家本人を写真や絵でビジュアル化し、「見る」楽しみを提供しています。

  その舞台となる『文章倶楽部』は、新潮社が全国の青少年を対象に、文章力の修養を目指して創刊した文芸・投書雑誌で、 二、三の短編小説の他に、小説の作法や作家による文章談など、文章に関する記事を掲載しました。

  さらに、作家の私生活に関するアンケートや文壇立志伝、文豪伝などを多く取り入れ、文章を自在に操る文豪を身近な憧れの的として演出しました。 作家のプライベートな写真も合わさり、大正文壇の雰囲気を鮮明に伝える文壇案内記となっています。

  また、作家たちの似顔絵をクイズにした回答や、作品のイラストなどを読者に懸賞募集し、ビジュアルで誌面を盛り立てました。

  大正の文壇に乱れ咲く、百花繚乱の作家たち――。谷崎や芥川らがどのようにイメージ化されていたか、誌面から浮かび上がらせます。

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