名称:「さまよえる絵筆 ―東京・京都 戦時下の前衛画家たち」京都府京都文化博物館
開催期間:2021年6月5日(土)~2021年7月25日(日)
休館日:月曜日
会場:京都文化博物館 3階展示室
開室時間:10:00~19:30(入場は閉室の30分前まで)
入場料:一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
※上記料金で2階総合展示室と3階フィルムシアターもご覧いただけます。
※新型コロナウィルス感染症の今後の状況により、予定を変更する場合もございますのでご了承ください。
主催:京都府、京都文化博物館
協力:板橋区立美術館、みすず書房
後援:公益財団法人 ポーラ美術振興財団、芸術文化振興基金助成事業
住所:〒604-8183京都府京都市中京区三条高倉
TEL:075-222-0888
URL:京都府京都文化博物館
日本の前衛芸術が最盛期を迎えた1930年代後半、京都では、独立美術京都研究所や新日本洋画協会を中心に、新しい絵画の実験が行われていました。活動の中心にいた北脇昇と小牧源太郎は、東京の芸術団体である創紀美術協会や美術文化協会にも参加し、活動の幅をさらに拡大しようと試みます。
しかしながら日中戦争から太平洋戦争へと突き進む状況下にあって、日本の前衛画家たちは徐々に表現の自由を奪われていきます。西洋の古典絵画を思わせる技法で描かれた人物画や静物画、埴輪や仏像、地方の風景など、描く技法やモチーフは変化していきます。瀧川事件以来、思想と学問の自由が段階的に狭められてきた京都の画家たちもまた、身近な「伝統的」モチーフを描くことで、人間や社会の深層を独自に探求し始めます。
本展では、戦時下で「新しい絵画」を模索し続けた前衛画家の作品を、当時の資料とともにご紹介します。東京と京都、ふたつの都市を拠点とする前衛画家たちは、さまよいながらも、絵筆を止めることなく「今」をキャンバスに写し続けました。
未公開作品を含め、これまで限定的な公開にとどまっていた作品約110点と資料をご紹介いたします。
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