かなの美展「ベスト・セレクション もう一度見たい所蔵作品」大田区立熊谷恒子記念館

かなの美展「ベスト・セレクション もう一度見たい所蔵作品」大田区立熊谷恒子記念館

名称:かなの美展「ベスト・セレクション もう一度見たい所蔵作品」大田区立熊谷恒子記念館
会期:令和3年7月17日(土)~11月23日(火・祝)
開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:毎週月曜日(8月9日(月・祝)、9月20日(月・祝)は開館し、8月10日(火)、9月21日(火)に休館します。)
入館料:大人(16歳以上):100円  小人(6歳以上):50円
  ※65歳以上(要証明)、未就学児は無料。
住所:〒143-0025東京都大田区南馬込4-5-15
TEL:03-3773-0123
URL:大田区立熊谷恒子記念館

かなの美展「ベスト・セレクション もう一度見たい所蔵作品」大田区立熊谷恒子記念館
かなの美展「ベスト・セレクション もう一度見たい所蔵作品」大田区立熊谷恒子記念館

 書家・熊谷恒子(1893~1986)は、昭和期に女性のかな書家として活躍しました。そして亡くなる直前に《ありがとう》を書き、絶筆となりました。恒子は晩年、筆を持つことができない程衰えていましたが、皆に感謝の気持ちを伝えるため、最後の一筆を執りました。評論家・田宮文平(1937~2019)は同作品について、「熊谷恒子という一人の人間の存在証明として、人のこころをとらえて放さないものがある」と書家として歩んだ恒子の人生を称賛しました。昨年節目となる開館30年を迎え、新たなる一年目として、この展覧会では、感謝を込めて当館が所蔵する作品の中から、《ありがとう》や《うれしいこゝ路》など、恒子の秀逸な書を厳選して紹介します。

 本展では、当館で人気の高い恒子の作品から構成します。恒子が師・岡山高蔭(1866~1945)から勧められ、当時の中心的書道団体・泰東書道院の書展へ出品を重ね、1933年にかなの最高賞である東京日日・大阪毎日新聞社賞を受賞した巻子《土佐日記(初巻)》(1933年)を出品する他に、高蔭から受け取った手本をもとに、研究した随筆『徒然草』の《よろづのことは》(1971年)や、朝日新聞社主催の現代書道二十人展に出品した随筆『枕草子』の《月のいとあかき》(1980年)、最晩年に日展へ出品した《徒然草(序文)》(1986年)など、恒子の代表作を一堂に展示します。

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