「二人展「Echoes」大谷陽一郎 × ヒョーゴコーイチ」Miaki Gallery

「二人展「Echoes」大谷陽一郎 × ヒョーゴコーイチ」Miaki Gallery

名称:「二人展「Echoes」大谷陽一郎 × ヒョーゴコーイチ」Miaki Gallery
会期:2023年10月7日(土)〜11月4日(土)
開館時間:13:00〜20:00
   ※10月11日(水) 13:00-16:00 時短営業
休廊日:日/月/火曜日
   ※10月8日(日) 13:00-20:00 臨時営業
入場料:無料
会場:Miaki Gallery
住所:〒106-0031 東京都港区西麻布1丁目14−16 ベルジュール麻布 2F
URL:Miaki Gallery

古代より数千年の時を経てもあまり要素をそぎ落とすことなく現代にまで至って来た漢字の特性に着眼し、古代の人々が感じた自然の風景、音の響き、祈りのイメージを記号として保存してきた漢字をベースに独自の表現で制作する大谷陽一郎。
一方、縄文時代よりも古い石器時代から使われてきた炭。そのような燃料としての炭としてではなく、創作する為の炭として、炭化の新技法を模索しながら炭が持つ美の領域を拡張しているヒョーゴコーイチ。
二人の作品を通して、古代から人が感じてきた美の魅力を芸術の目線から伝える展覧会です。
ARTIST PROFILE(50音順)

大谷陽一郎
従来の文字組みにおける順序に基づいた統語的・論理的な制約から、同時的・直接的に受容する世界へと言葉を解放し、新たな詩を発生させることをを目指す。
作品《ki/u》では、「キ」と「ウ」という音節に基づく漢字を無数に配置することで雨が降る様を描いた。雨乞いを意味する「祈雨(キウ)」という言葉の音節を起点とし、「気宇」「喜雨」「樹雨」「鬼雨」「雨期」「雨季」などの既存の言葉に接続させながら、さらなる派生によって最終的に50種ほどの漢字を選択している。
アーネスト・フェノロサが漢字を「思想絵画(thought-picture)」と呼んだように、長い歴史なかで文字体系を合理化せず複雑化させてきた漢字には、自然や人の姿、ものや情感が形に含まれている。線行から解放された漢字は作品のなかで同時的に存在しており、同一平面上にある全ての漢字と接続する可能性をもつ。鑑賞者の視線のなかで漢字同士が縁によって出会うことで、あらゆるインスピレーションが生まれる。漢字の形態、音節、意味が相互的に作用し絡み合い、祈りのイメージを介しながら漢字同士が共鳴する場として作品を提示する。
【経歴】
2023 東京藝術大学大学院 美術研究科博士後期課程 修了
2018-2019 清華大学(北京)交換留学
2018 東京藝術大学大学院 美術研究科修士課程 修了
2015 桑沢デザイン研究所夜間部ビジュアルデザイン専攻 卒業
【個展】
2023 AmE (Bohemian’s Guild CAGE、東京)
【主なグループ展】
2023 NOMURA ART CONNECT 野村美術賞展(鉄鋼ビル、東京)
2022 RAYS from the FUTURE(the Seouliteum、ソウル)
2022 PRIVATE HOUSE 生きられた家(練馬の日本家屋、東京)
2021 未来可期的日本新鋭藝術家們(上海梅龍鎮伊勢丹、上海)
2021 二人展「孤帆の遠影」江原梨沙子×大谷陽一郎 (MONTBLANC銀座本店, 東京)
2020 DenchuLab.2019(旧平櫛田中邸アトリエ, 東京)
【主な受賞歴】
2023 「SICF24」 EXHIBITION部門 スパイラル奨励賞
2022 野村美術賞
2020 NONIO ART WAVE AWARD グラフィック部門 グランプリ
2018 サロン・ド・プランタン賞
2017 IAG AWARDS IAG奨励賞
【コレクション】
東京藝術大学大学美術館(東京)
【コミッションワーク】
MixC Shenzhen Bay(深セン)
【出版】
2021 絵本『かんじるえ』(福音館書店)
2017 作品集『雨 』(リトルモア)

ヒョーゴコーイチ
創作は素材作りから始まります。樹々を炭窯でじっくりと焼きあげた後に生まれ変わった炭と対話しながら成形をします。その後、磨きあげることで炭ならではの輝きを纏った作品が生まれます。無塗装の「炭の美」で人と自然との共存や循環、再生をテーマに炭化技法が国際的なひとつの芸術表現として広まるよう創作活動をしています。
【展覧会・受賞歴】
2019 MIMARU TOURISM COMPETITION 2019 優秀賞
2020 第18回ZEN展 優秀賞
2020 maruse b1 gallery 萌える炭アート展
2020 MONSTER Exhibition2020 最優秀賞
2020 タグボート / Independent Tokyo 2020 審査員特別賞
2021 The 16th TAGBOAT AWARD 入選
2021 第56回 神奈川県美術展 入選
2021 タグボート / Independent Tokyo 2021 審査員特別賞
2022 TAGBOAT ART FAIR
2022 第57回 神奈川県美術展 入選
2022 Art Fair HAKATA tagboat
2022 ホテル雅叙園東京「光と影・百物語」
2023 TAGBOAT ART FAIR

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「倉敷のやきもの―民藝の風吹きて―」きび美ミュージアム
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「殿さまのスケッチブック」永青文庫
ページ上部へ戻る