企画展「富山の美術工芸-紡がれる技と美」佐藤記念美術館

企画展「富山の美術工芸-紡がれる技と美」佐藤記念美術館

名称:企画展「富山の美術工芸-紡がれる技と美」佐藤記念美術館
会期:2021年7月10日(土曜日)~2021年9月26日(日曜日)
会場:富山市佐藤記念美術館
開館時間:9時0分~17時0分
休館日:7月20日(火)
参加費:大人210円、高校生以下無料
住所:〒930-0081富山県富山市本丸1-33
TEL:076-432-9031
URL : 富山市佐藤記念美術館

企画展「富山の美術工芸-紡がれる技と美」佐藤記念美術館
企画展「富山の美術工芸-紡がれる技と美」佐藤記念美術館

 富山には江戸時代から伝わる、魅力的な工芸品があることをご存じでしょうか。漆工品では、切貝や切金による螺鈿で、繊細な文様を表す杣田青貝細工や、白漆を用いた城端蒔絵があり、いずれも門外不出の技を数百年にわたり一子相伝しました。また、金工品では、富山藩の細工人たちが、鍛金や彫金、金銀象嵌を駆使した装飾的な武具を手掛けています。一方、陶磁器では、多彩な作風がみられる越中丸山焼、尾張瀬戸の陶工が技を伝えた越中瀬戸焼、緑釉が特徴的な小杉焼等が、この地で生産されました。こうした品々は明治維新とともに、藩の庇護を失い、多くは衰退を余儀なくされました。
 しかし、富山の地で培われた文化や美意識は、次の時代へも継承されていきます。武具製作の技を転じ、精巧な調度品を制作した明珍宗光や民野照親、伝統の技を今に繋いだ城端蒔絵の十四代小原治五右衛門、越中瀬戸焼復興の要となった青原秀吉(長八)、また、新たな漆表現の可能性を開いた山覚太郎、富山木象嵌の創始者 中島杢堂などが、実に多様で清新な作品を生み出しました。
 本展では江戸時代から昭和期にかけて制作された工芸品を中心に、富山で紡がれる技と美の魅力に迫ります。

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