名称:「古伊万里の御道具―茶・華・香―展」戸栗美術館
会期:会期 2021年9月30日(木)~12月19日(日)
入館料:一般1,200円/高大生700円/小中生400円
住所:〒150-0046東京都渋谷区松濤1-11-3
TEL:03-3465-0070
URL:戸栗美術館
⽇本において、仏前に花や⾹を供える習慣は6世紀に仏教の伝来とともに、飲茶の⾵習は遅くとも平安時代までには中国からもたらされたとされています。室町時代に⾄って上流階級の間では邸宅内に設けた会所(接客のための空間)で茶の湯や花合、⾹会などが盛んに⾏われるようになり、現代の茶道や華道、⾹道につながる礎が築かれました。こうした会の中で珍重された道具が、中国から舶載された「唐物(からもの)」の⾦属器や漆⼯品、陶磁器。その後、桃⼭時代に⼊ると和物、とくに成⻑著しい桃⼭茶陶の茶碗や花⽣、⾹合などが製作されるようになりました。
遅れて江⼾時代初頭に佐賀・有⽥でその歴史がはじまる古伊万⾥では、既存の道具の影に隠れがちでしたが、少量ながらも⽔指や茶碗、菓⼦鉢、花器、⾹炉、⾹合などが残されています。
唐物の陶磁器や桃⼭茶陶などの古典に良く学んだ作例もあれば、同時代の国内外の他窯の影響を受けているもの、全くの新規性が感じられるものも。こうした道具類は型をもちいた複雑な造形や丁寧な絵付けなど、古伊万⾥の中でもとりわけ趣向を凝らしています。今回の展覧会では⾒⽴ても交えながら茶の湯やいけばな、お⾹の道具を陳列いたします。古伊万⾥の優品、約80点をご堪能ください。
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