「旅館 澤の屋 アート&ブックプロジェクト ようこそ「えんぎやど」へ」旅館 澤の屋

エリカ・ワード Erica Ward「旅館 澤の屋 アート&ブックプロジェクト ようこそ「えんぎやど」へ」旅館 澤の屋

名称:「旅館 澤の屋 アート&ブックプロジェクト ようこそ「えんぎやど」へ」旅館 澤の屋
会期:2021.09.01〜2021.09.30
入場料:無料
開館時間:10:00〜18:00 金・土日祝 10:00〜20:00 最終日(9月30日):10:00〜18:00
展示場所:・エントランス、食堂、ロビー、廊下、お風呂、客室など澤の屋のいたるところに作品を展示します。
     ・メインの展示室は2階の客室25号室

主催:本屋しゃん
共催:旅館 澤の屋
協力:株式会社 BOOTLEG
DMデザイン:TMrise
住所:〒110-0001 東京都台東区谷中2-3-11
URL:旅館 澤の屋

「旅館 澤の屋 アート&ブックプロジェクト ようこそ「えんぎやど」へ」旅館 澤の屋
「旅館 澤の屋 アート&ブックプロジェクト ようこそ「えんぎやど」へ」旅館 澤の屋

旅館 澤の屋は、世界中の人と文化の「ご縁」が起こる宿。
そう、ここは「えんぎやど」。
創業70年越えの老舗旅館で、35年前から先駆的に外国からの旅人の受け入れをはじめました。客室は純和風、お風呂は檜と陶器の2種類で、館内のいたるところに民芸品や工芸品が飾られ、まさに日本的なしつらえ。英語は得意でないけれど、家族経営のあたたかくて等身大のおもてなしは、慣れない土地での旅の疲れをホッと癒してくれます。そんな居心地よさが評判を呼び、これまでに92カ国、20万人もの旅人が世界中から訪れました。
2020年。新型コロナウイルスが猛威を振るい、容易に「旅」ができなくなり、常に旅人で賑わっていた旅館 澤の屋からもだんだんとその姿が消えていきました。
だから、今は館内がちょっぴり静か。しかし、不思議なことに、これまでここで起こった縁や、世界中の旅人の気配が漂い、さらに日帰り入浴やデイユースなど新しいサービスへの挑戦をはじめたことで、新しい縁も生まれています。
本プロジェクトでは、「アート」と「本」を通じて、世界中からの旅人を惹きつける旅館 澤の屋の魅力と日本らしさを体感していただくとともに、ここで起こった縁を絶やさず、さらに新しい縁を育みます。
舞台は旅館 澤の屋全体。
それぞれの視点で日本をモチーフにした作品を手がける、アーティスト エリカ・ワードと境 貴雄が、エントランス、食堂、客室、お風呂……など、館内のいたるところに旅館 澤の屋に呼応する作品を出現させることで、ここに漂う目には見えない「ご縁」と「気配」を浮かびあがらせます。館内をめぐりながら、いつもとは違う表情の旅館 澤の屋をお楽しみください。
さらに、ロビーで、エリカ・ワードと境 貴雄のZINEとともに、「にほんてき、ってなんだ?」をテーマにしたポストコロナのビジネス&カルチャーブック『tattva vol.2』を中心にしたブックフェアを開催します。本誌に触れることで、旅館 澤の屋が世界中から愛される理由のひとつである「日本らしさ」を考えるヒントに出合っていただきたいです。
ようこそ、えんぎやどへ。
「ただいま」と「おかえりなさい」がたくさん飛び交う日が戻ることを待ち遠しく思いながら、みなさまとの良き縁ができますように、心よりご来館をお待ちしています。

エリカ・ワード
Erica Ward
アーティスト/Artist

「内」と「外」の間に挟まれた文化的な背景で描く
カリフォルニア生まれ、東京在住の水彩アーティスト。2009年マサチューセッツ大学の日本語学部を卒業、2010年日本に移住する。日本のデザインや「和」のものにインスピレーションを感じ、作品のモチーフとしてよく用いている。大都会である東京という環境にも影響を受けて、高層ビルや町の風景が作品にも入り込む。作品では、テーマを擬人化して表現することもあり、対象物をセンターに置くことで物語化することもある。
作品の中で日常的な物をシュールに合わせることで、日々の身の回りにある物が美しいもの、そして文化的なシンボルであるのではないかと見る者に問いかける。浮世絵やアールヌーヴォーにインスパイアされた描写で、水彩の優しい色をはっきりしたペンの輪郭に囲むことで、リアルとポップのスタイルが混ざる。
「内」と「外」の間に挟まれた文化的な背景を持つエリカ・ワードの作品には、日本人も日本人以外にも親しみを感じさせながら、斬新で独特な世界へと導く。

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