名称:「中林 忠良 ―版画の系譜と展開―」ギャラリー恵風
会期:2021/08/31(火) 〜 2021/09/12(日)
会場:ギャラリー恵風
時間:12:00~19:00(最終日は18:00まで)
休館日:月曜日
料金:無料
住所:〒606-8392 京都市左京区聖護院山王町21-3(東大路丸太町東入ル南側)
TEL: 075-771-1011
URL:ギャラリー恵風
現代の日本を代表する銅版画家である中林忠良さんと、氏から薫陶を受けて活躍している若き作家たち八名の版画展です。さらに中林さんの師であり日本の銅版画におけるパイオニアと言われる駒井哲郎(1920~1976)の詩的幻想的な作品として代表作といわれる「束の間の幻影」と、駒井が敬愛した長谷川潔(1891~1980)の「ジロスコープのある静物」も展示予定です。
長谷川はフランスに渡りマニエール・ノワール技法(メゾチント)といわれる古い版画技法を復活させ、独自の様式として確立させました。長谷川、駒井から中林へ、そして現代の作家へと続く作品の背後に何か通じるものを感じとることができるでしょうか。
先人の精神、美意識、手の技を間近で鑑賞しつつ、版画界の明日への展開に繋がることを期待したいと思います。
本企画は、⽇本を代表する銅版画家、中林忠良が京都造形芸術⼤学(現・京都芸術⼤学) 客員教授として2005-2019年度まで後進の指導に関わり、この度その任を終えるのを機会に表記の展覧会を開催するものです。遡って1980年代から90年代前半にかけて東京藝術⼤学版画研究室で中林から学んだ、中林を⽗とすると⾔わば⼦世代の清⽔博⽂と森本⽞が京都造形芸術⼤学美術⼯芸学科の教員となり、2001年に清⽔が版画⼯房を⽴ち上げ整備するなかで、2005年には東京藝術⼤学を退官したばかりの中林を客員教授に招聘して版画教育が充実されてきました。その成果の⼀つとして、今では版画作家として活躍する、孫世代の卒業⽣も現れております。
この度は、中林忠良の作品を中⼼に、中林の版画理念を受けた⼦世代、孫世代の作家と合わせて出品作品が構成されます。 さらには中林忠良の師である駒井哲郎の「束の間の幻影」と、 駒井が敬愛した⻑⾕川潔の「ジロスコープのある静物」も中林コレクションから特別陳列される予定です。
わが国における現代版画の系譜を辿り、京都での展開から振り返りたいと思います。
(京都芸術⼤学 美術⼯芸学科 版画⼯房スタッフ関係者⼀同)
中林忠良
1937 東京都⽣まれ
1965 東京藝術⼤学⼤学院 美術研究科 版画專攻 修了
1975 ⽂部省在外研究員としてパリ、ハンブルグにて研修(~1976)
2003 紫綬褒章を受ける
2009 「中林忠良-すべて腐らないものはない」展(町⽥市⽴国際版画美術館)
2014 瑞宝中綬章を受ける
2017 「腐蝕の海/地より光へ- 中林忠良銅版画展」(川越市⽴美術館)
2019 「中林忠良展 銅版画-腐蝕と光」(茅野市美術館)
「中林忠良銅版画展 -腐蝕の旅路」(O美術館)
現在 東京藝術⼤学名誉教授、⽇本版画協会 理事、⽇本美術家連盟 理事⻑
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