名称:谷敷 謙 個展「touch point」ワコールスタディホール京都
会期:2021年9月9日(木)~10月29日(金)月曜~金曜 10:00-20:00
※10月1日(金)のみ「ニュイ・ブランシュKYOTO」の開催に伴い22:00まで開場
休館:土曜・日曜・祝日
会場:ワコールスタディホール京都 ギャラリー
入場料:無料
主催:ワコールスタディホール京都
住所:〒601-8506 京都市南区西九条北ノ内町6 ワコール新京都ビル1階
TEL:075-556-0236
URL:ワコールスタディホール京都
このたび、ワコールスタディホール京都にて、谷敷 謙の個展「touch point」を開催いたします。
谷敷は東京・南青山のスパイラル(株式会社ワコールアートセンター)が、若手作家の発掘・育成・支援を目的として2000年から開催しているSICF(スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)にて2020年ワコールスタディホール京都奨励賞を受賞しました。
本展では「木目込み」という京都にルーツを持つ伝統的な技法を用いながらも様々な視点で「まさに今」という時を感じさせます。
「私は木目込みというテキスタイルを埋め込む技法で制作をしています。
木目込みとは、今から300年前の日本の江戸時代に賀茂別雷神社の宮大工をしていた高橋忠重さんが柳筥を作った時の端材を利用して、削って作った人形が始まりです。
昨今、日本の家庭では、雛祭りに飾るお雛様が木目込み雛人形へとなっていきました。
身代わりの型を水で流し災厄を祓う風習だったものが、子供の枕元に人形を置いて穢れを移すことへと変わり、現在では飾る事で厄を祓う形へと変化してきたのが木目込み雛人形の成り立ちです。
このように木目込みという技法は、神への器から、親から子へ孫へと命を繋げる願いの器へと変化しているように私は感じます。
私はその願いが成就してることを証明するために、個人の型を作り、思い入れのある古着を頂き、木目込みをします。
存在証明が私の制作テーマで、当たり前のことですが、脈々と継承し、その時代毎の苦労はあるものの、ただ幸せに生きていること、その普通の日常に 測り難い力強さと美しさを感じます。
制作を通して、不思議と視覚以外の情報を感じることがあります。
それは香りだったり、汚れやダメージを通しての痕跡やクセだったり、型を通しての姿勢や形だったり、古着を通しての好みや質感だったりします。
今回の展示 touch pointはまだ会ってもいない方々の接点を作りたくて、ワコールスタディホール京都の協力のもと企画いたしました。
製作中に感じたその気づきに触れて感じて頂ける作品の展示になります。(谷敷 謙)」
谷敷謙
1983年東京都生まれ。少年時代をアメリカ、シンガポールで過ごす。大学卒業後、ファッション系総合メーカーに勤務しながら創作活動を行うが、2019年よりアーティストとして独立。
主な出品・受賞歴
2008 JWF JAPAN CREATION TEXTILE CONTEST 2008 新人賞
2009 手で創る森英恵と若いアーティストたち
(水戸芸術館現代美術ギャラリー、表参道モリ・ハナエビル)出品
2018 第25回ユザワヤ創作大賞展グランプリ
2019 第54回昭和会展 東京海上日動賞・ニューヨーク賞受賞
第1階 タガワアートビエンナーレ 佳作
ART OLYMPIA 2019 優秀賞
神奈川県美術展 入選
近代日本美術協会展 新人賞
2020 FACE2020 損保ジャパン興亜美術賞 入選
SICF2021 ワコールスタディホール京都奨励賞受賞
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