名称:「弥次喜多と行く 東海道五十三次」静岡市東海道広重美術館
会期:2021年9月14日(火)〜11月14日(日)
開館時間:9時~17時(受付は閉館の30分前まで)
料金:
一般 520円(410)
大・高校生 310円(250)
小・中学生 130円(100)
休館日:月曜日(祝日の場合開館、翌平日休館)
住所:〒421-3103静岡県静岡市清水区由比297-1
TEL:054-375-4454
URL:静岡市東海道広重美術館
Part1: 9月14日(火)~10月 17日(日)
Part2:10月19日(火)~11月14日(日)
日本遺産認定記念
静岡市東海道広重美術館・由比本陣施設【共同連携企画】
「弥次喜多と行く 東海道五十三次」
弥次郎兵衛と喜多八を主人公に二人の珍道中を書いた十辺舎一九の滑稽本『東海道中膝栗毛』は享和二年(1802)の初編刊行から続編も含め、21年にも渡り書き続けられた長編の大ベストセラーです。この膝栗毛のヒットは江戸時代の旅ブームの火付け役となり、人々の旅への興味関心の高まりは後の広重の浮世絵版画「東海道五十三次」へと繋がっていきます。
本展では広重が手掛けた二つの東海道シリーズ、『東海道五拾三次之内』(保永堂版東海道)と『東海道』(隷書東海道)の浮世絵版画と共に膝栗毛の物語をたどっていきます。弥二さん喜多さんとともに江戸時代の東海道を旅してみましょう。
大展示室 弥次喜多と行く 東海道五十三次
旅ブームと広重の「東海道五十三次」
江戸時代後半は街道や宿場の整備、両替可能な貨幣の流通などが進み旅の環境が整ってきた時代です。そこに加え、十返舎一九の滑稽本『東海道中膝栗毛』の登場は、多くの人々を旅へと駆り立てました。この未曾有の大流行は、やがて広重の「東海道五十三次」の登場とそのロングヒットにつながっていきました。
本展では天保四年(1833)頃に刊行された『東海道五拾三次之内』(保永堂版東海道)と、嘉永二年から五年(1849~1852)にかけて刊行された『東海道』(隷書東海道)。広重の手掛けた二つの東海道のシリーズ作品をそれぞれの会期で展示します。江戸時代の旅人になった気分でお楽しみください。
●『東海道中膝栗毛』とは
享和二年~文化十一年(1802~1814)にかけて刊行。弥次郎兵衛と喜多八の二人を主人公に江戸を旅立ち、伊勢参宮へ向かう二人が道中で起こすさまざまな騒動を書いた十返舎一九の滑稽本。
Part1 : 『東海道五拾三次之内』(通称:保永堂版東海道)全55点
天保四年(1833)頃刊。版元 保永堂から刊行されたことから、通称「保永堂版東海道」とよばれるシリーズ。
Part2 : 『東海道』(通称:隷書東海道)全55点
嘉永二~五年(1849~1852)刊。標題が隷書体の文字で書かれていることから通称「隷書東海道」と呼ばれるシリーズ。
小展示室 日本遺産と二峠八宿
日本遺産の認定を受けた蒲原宿から藤枝宿までの「二峠八宿」を広重が中判で描いた「東海道五十三次」で紹介します。
●「日本遺産」とは
「日本遺産」は地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として文化庁が認定するものです。ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としています。2020年に藤枝市・静岡市が共同で申請した『日本初「旅ブーム」を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅~滑稽本と浮世絵が描く東海道旅のガイドブック(道中記)~』が日本遺産の認定を受けました。
●「二峠八宿」とは
「二峠八宿」とは、藤枝・静岡両市内にある旧東海道の蒲原・由比・興津・江尻・府中・丸子・岡部・藤枝の八つの宿場と、由比~興津間の薩埵峠、丸子~岡部間の宇津ノ谷峠の共に難所として知られる二つの峠を含めた総称です。
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