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名称:「かわいい展」愛媛県美術館
会期:2021年8月8日(日・祝)〜2021年9月20日(月・祝)
会場:愛媛県美術館
時間:9:40〜18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日
毎月第1月曜は開館・翌火曜休館
8月9日、9月20日は開館し、翌日休館
観覧料:一般 330円(団体260円)
大学・高校生 220円(団体170円)
小中学生、65歳以上の方、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者含む)は無
団体は20名以上
住所:〒790-0007愛媛県松山市堀之内
TEL:089-932-0010
URL:愛媛県美術館
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
昭和14年(1939)、太宰治は「女生徒」という短編を発表しました。語り手である「私」は、東京のお茶の水周辺の女学校に通っている生徒。お寺の娘であるキン子と一緒に美容室を訪れます。古臭い髪型を嬉しがるキン子に対し、「ほんとに、何も考えない可愛らしいひと」と「私」は痛烈な批判の目を向けます。その一方、自宅の玄関から走ってきた犬のジャピイには、「歯ぎしりするほどジャピイを可愛くなっちゃって」、尻尾をつかんだりしています。
キン子とジャピイに対し主人公が用いた「可愛」は同じ単語であるものの、そこには全く異なる意味が込められています。
このように「かわいい」という単語には、複雑な意味合いと歴史が刻み込まれています。本展では、この何とも捉えどころのないフレーズをキーワードに美術作品を展示します。
現代の我々は、かつてのモノにどのような「かわいさ」を見出すことができるでしょうか?もしかすると、それは既存の「かわいい」という表現の範疇におさまるものばかりではないかもしれません。新しい「かわいい」のカタチを美術館で探してみませんか?
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