開館40周年記念「白井晟一 入門」渋谷区立松濤美術館

開館40周年記念「白井晟一 入門」渋谷区立松濤美術館

名称:開館40周年記念「白井晟一 入門」渋谷区立松濤美術館
会期:第1部/白井晟一クロニクル 2021年10月23日(土)~12月12日(日)
   第2部/Back to 1981 建物公開 2022年1月4日(火)~1月30日(日)
入館料:一般1,000円(800円)、大学生800円(640円)、高校生・60歳以上500円(400円)、小中学生100円(80円)
  ※( )内は渋谷区民の入館料
  ※土・日曜日、祝休日は小中学生無料
  ※毎週金曜日は渋谷区民無料 
  ※障がい者及び付添の方1名は無料
  ※リピーター割引
  観覧日翌日以降の本展会期中、有料の入館券の半券と引き換えに、通常料金から2割引きでご入館できます。
休館日:月曜日(ただし、1月10日は開館)、11月4日(木)、1月11日(火)
住所:〒150-0046東京都渋谷区松濤2-14-14
TEL:03-3465-9421
URL:渋谷区立松濤美術館

白井晟一(1905~1983)は京都で生まれ、京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)図案科卒業後、ドイツで哲学を学ぶなど異色の経歴をもつ建築家です。林芙美子などと交流した滞欧期を経て帰国後、義兄の画家・近藤浩一路の自邸の設計を手掛けたことを契機に独学で建築家への道に進みました。その後「歓帰荘」「秋ノ宮村役場」といった初期の木造の個人住宅・公共建築から、「親和銀行本店」「ノアビル」「渋谷区立松濤美術館」など後期の記念碑的建築まで、多くの記憶に残る作品を残しました。そのユニークなスタイルから哲学の建築家などとも評されてきました。
一方で、建築以外の分野でも才能を発揮し、多くの装丁デザインを手がけ、そのなかには「中公新書」の書籍装丁など現在まで使用されているものもあります。また著作や、書家としての活動など、建築の枠組みを超え、形や空間に対する思索を続けました。

《白井晟一 ポートレイト》 白井晟一研究所蔵
《白井晟一 ポートレイト》 白井晟一研究所蔵

本展は、初期から晩年までの白井建築や、その多彩な活動の全体像にふれる、いわば白井晟一入門編として構成するものです。
第1部では白井晟一の設計した展示室でオリジナル図面、建築模型、装丁デザイン画、書などを、白井晟一研究所のアーカイヴを中心に展示し、その活動をたどります。第2部では、晩年の代表的建築のひとつである松濤美術館そのものに焦点をあてます。長年、展示向けに壁面等が設置されている展示室を、白井がイメージした当初の姿に近づけ公開します。

《河村邸(旧近藤浩一路邸)》1935~36年
《河村邸(旧近藤浩一路邸)》1935~36年
《渡辺博士邸(試作小住宅)》1953年 撮影:平山忠治
《渡辺博士邸(試作小住宅)》1953年 撮影:平山忠治
《秋ノ宮村役場》1950~51年 撮影:間世潜 協力:はこだてフォトアーカイブス
《秋ノ宮村役場》1950~51年 撮影:間世潜 協力:はこだてフォトアーカイブス
《滴々居》1951年~
《滴々居》1951年~
《渡辺博士邸(試作小住宅)》1953年 撮影:平山忠治
《渡辺博士邸(試作小住宅)》1953年 撮影:平山忠治
《親和銀行東京支店》1962~63年頃
《親和銀行東京支店》1962~63年頃
《懐霄館(親和銀行電算事務センター)》1973~75年 撮影:柿沼守利
《懐霄館(親和銀行電算事務センター)》1973~75年 撮影:柿沼守利
《中央公論社 中公文庫装丁デザイン画》白井晟一建築研究所(アトリエNo.5)
《中央公論社 中公文庫装丁デザイン画》白井晟一建築研究所(アトリエNo.5)
《石水館(静岡市立芹沢銈介美術館)》1979~81年 撮影:古舘克明
《石水館(静岡市立芹沢銈介美術館)》1979~81年 撮影:古舘克明
《掃塵》 白井晟一研究所 撮影:田中俊司
《掃塵》 白井晟一研究所 撮影:田中俊司

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