「三つ巴紋の紅型衣裳/琉球漆器の様々な技法」那覇市歴史博物館

「三つ巴紋の紅型衣裳/琉球漆器の様々な技法」那覇市歴史博物館

名称:「三つ巴紋の紅型衣裳/琉球漆器の様々な技法」那覇市歴史博物館
会期:2021-10-01(金) ~ 2021-10-25(月)
住所:〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地1丁目1番1号パレットくもじ4階
TEL : 098-869-5266  FAX : 098-869-5267
URL:那覇市歴史博物館

 特別展示室では、毎月「国宝 琉球国王尚家関係資料」の美術工芸資料および文書資料とともに、王国時代の美術工芸品をご紹介しています。
 10月の美術工芸資料は、染織資料は尚家資料から『三つ巴紋の紅型衣裳』をご紹介します。
 今回ご紹介する紅型衣裳は、尚家の家紋である左三つ巴(ヒジャイグムン)が全面に染められています。
 色違いの3点の衣裳は、いずれも最後の琉球国王尚泰(しょうたい)が好んだ衣裳と伝えられています。
 また調度品は『琉球漆器の様々な技法』と題して、尚家資料と伊江家資料、横内家資料から王国時代に製作された琉球漆器をご紹介します。
 琉球での漆器製作は、15世紀には技術が確立され、16~17世紀に螺鈿(らでん)・箔絵(はくえ)・沈金(ちんきん)技法が発達しました。また、18世紀には高温多湿の気候を生かして独自の堆錦(ついきん)技法が発達しました。これらの様々な技法で製作された漆器をご紹介します。
 文書資料は、『伊江御殿家資料』と題し、一昨年に国指定重要文化財となった伊江御殿家資料から、辞令書、履歴などの古文書と書跡をご紹介します。
 伊江御殿家は琉球王家の血筋を引く上級士族で、王国時代は摂政(せっせい)など首里王府の重職を務めた名家です。
 伊江御殿家伝来の文書・記録類は、家譜、職歴関係記録や辞令書、生子証文(出生届)、口上覚など多岐にわたり、当時の上級士族の生活を垣間見ることができるたいへん貴重な資料群です。
 中でも、今回展示している「首里之詔(辞令書)」は、地頭職などの重要な役職に任命された際に王府から下された格の高い文書で、王府の印である「首里之印」が2か所に押されています。伊江御殿家にはこの「首里之詔」が25通も伝来しており、いかに王府の重職を担っていたかをうかがい知ることができます。 
 『伊江御殿家資料』は、8月に展示しましたが、緊急事態宣言延長に伴う休館のため皆様のお目にかけることが出来ませんでしたので、今月再び展示する事になりました。
 王国時代の貴重な記録と、精緻な美術工芸品をどうぞご覧ください。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る