めぐるアール・ヌーヴォー展「モードのなかの日本工芸とデザイン」国立工芸館

松田権六《蒔絵玉すだれ文盤》1953年 東京国立近代美術館蔵 撮影者:米田太三郎

名称:めぐるアール・ヌーヴォー展「モードのなかの日本工芸とデザイン」国立工芸館
会期:2021年12月25日(土)- 2022年3月21日(月・祝)
  *会期中、一部展示替えがあります。
  (前期:2021年12月25日~2022年2月6日、後期:2022年2月8日~3月21日)
開館時間:9:30 – 17:30※入館時間は閉館30分前まで
休館日:月曜日(1/10、3/21は開館)、年末年始(12月27日~1月1日)、1月11日(火)
観覧料:一般  300円(250円)
  大学生 150円( 70円)
  ※( )内は20名以上の団体料金および割引料金
  ※いずれも消費税込
  〇無料対象:高校生以下および18歳未満、65歳以上、MOMATパスポート・学パスをお持ちの方、友の会・賛助会員の方、MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバーパートナーは本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)
  〇割引対象:石川県立美術館・金沢21世紀美術館・石川県立歴史博物館・石川県立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)・金沢市立中村記念美術館・金沢ふるさと偉人館の主催展覧会入場券半券、ならびにSAMURAIパスポート (一般のみ)を窓口で提示した方。
主催:東京国立近代美術館
住所:〒920-0963石川県金沢市出羽町3-2
TEL:050-5541-8600
URL:国立工芸館

アンリ・ヴァン・ド・ヴェルド《トロポン》1898年頃 東京国立近代美術館蔵
アンリ・ヴァン・ド・ヴェルド《トロポン》1898年頃 東京国立近代美術館蔵
初代宮川香山《色入菖蒲図花瓶》1897‐1912年頃 東京国立近代美術館蔵 撮影: アローアートワークス
初代宮川香山《色入菖蒲図花瓶》1897‐1912年頃 東京国立近代美術館蔵 撮影: アローアートワークス
アルフォンス・ミュシャ《サラ・ベルナール》1896年 東京国立近代美術館蔵
アルフォンス・ミュシャ《サラ・ベルナール》1896年 東京国立近代美術館蔵
 二代横山彌左衛門《菊花文飾壺》1886-89年頃 東京国立近代美術館蔵
二代横山彌左衛門《菊花文飾壺》1886-89年頃 東京国立近代美術館蔵
杉浦非水『三十六年』第1号 1902年 東京国立近代美術館蔵 撮影:アローアートワークス ©2000
杉浦非水『三十六年』第1号 1902年 東京国立近代美術館蔵 撮影:アローアートワークス ©2000
杉浦非水《三越呉服店 新館落成》1914年 東京国立近代美術館蔵 撮影:アローアートワークス ©2000
杉浦非水《三越呉服店 新館落成》1914年 東京国立近代美術館蔵 撮影:アローアートワークス ©2000
四代清水六兵衞《萱艸模様螺鈿応用花瓶》1913年頃 京都国立近代美術館蔵
四代清水六兵衞《萱艸模様螺鈿応用花瓶》1913年頃 京都国立近代美術館蔵
板谷波山《葆光彩磁牡丹文様花瓶》1922年 東京国立近代美術館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト ©2018
板谷波山《葆光彩磁牡丹文様花瓶》1922年 東京国立近代美術館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト ©2018
森口華弘《駒織縮緬地友禅訪問着 早流》1961年 東京国立近代美術館蔵 撮影者:米田太三郎
森口華弘《駒織縮緬地友禅訪問着 早流》1961年 東京国立近代美術館蔵 撮影者:米田太三郎
松田権六《蒔絵玉すだれ文盤》1953年 東京国立近代美術館蔵 撮影者:米田太三郎
松田権六《蒔絵玉すだれ文盤》1953年 東京国立近代美術館蔵 撮影者:米田太三郎

フランス語で「新しい芸術」を意味するアール・ヌーヴォーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて広くヨーロッパで流行しました。その誕生に影響を与えたのは、遠く離れた日本の美術でした。日本人にとってのアール・ヌーヴォーは、文字通り、最先端の芸術運動を意味するとともに、西洋のモード――新しい様式とその流行――に還流した、みずからの姿を映しだす鏡でもあったのです。
本展では、アール・ヌーヴォーの時代を代表するアンリ・ヴァン・ド・ヴェルドやアルフォンス・ミュシャの作品、そしてアール・ヌーヴォー風の表現を取り入れた初代宮川香山や杉浦非水など、同時代の日本の工芸やデザインの展開をご紹介します。さらに、アール・ヌーヴォーの源泉としての日本美術にも着目し、そこに通底する自然への眼差しが現代にまで受け継がれる様相を多彩な作品でたどります。
今回の展覧会では、東京国立近代美術館のコレクションに京都国立近代美術館が所蔵する関連作品も加えて、アール・ヌーヴォーをさまざまな視点から考えます。異なる文化が出会い、めぐりめぐって互いに響きあうダイナミズムや、すぐれた工芸品を生み出す日本の繊細な感性に触れる機会となるでしょう。

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