名称:「江戸の恋」太田記念美術館
会期:2022年1月5日(水)〜1月30日(日)
開館時間:10:30~17:30(入館17:00まで)
料金:一般 800円 大高生 600円 中学生以下無料
住所:〒150-0001東京都渋谷区神宮前1-10-10
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:太田記念美術館
純愛、悲恋、不倫まで
――江戸の恋バナ集めました
浮世絵にはあらゆる恋の形を見ることができます。鈴木春信や喜多川歌麿ら一流絵師が描く、見る者をうっとりさせるような美男美女による理想の恋。一方で、心中や不義密通、恋の末の殺人など、実際の衝撃的な事件を脚色した歌舞伎や浄瑠璃の愛憎劇も、浮世絵の格好の題材となりました。現代の昼ドラ顔負けのドロドロとした恋愛譚も、江戸の人々を惹きつけてやまなかったのです。浮世絵に描かれた恋に焦点をあてる本展では、一途な思いや嫉妬、さまざまな感情を抱いて生きた江戸の人々のリアルな姿にも触れていただけることでしょう。
危険な恋とその結末
画中の仲睦まじい男女。しかしその背景を読み解いていくと――町娘のお三輪は三角関係に悩み嫉妬ゆえに命を落とし、八百屋お七は恋しい吉三に再会するために放火した罪で死罪。おさんと茂兵衛も不義の末に死罪。遊女浦里と恋人時次郎は添い遂げられず死を思いつめるなど、それぞれの運命は波乱に満ちています。浮世絵を通してセンセーショナルな恋の行方をたどります。
イケメン、ダメンズ、ストーカー ―男たちの恋心
江戸っ子に人気の助六は遊女揚巻と固い絆で結ばれた、恋人としても理想的な美男です。しかし浮世絵に意外と多いのがヒーローとは言い難いダメンズたちを描いたもの。借金を作り落ちぶれて恋人の遊女夕霧と痴話喧嘩をする藤屋伊左衛門や、死してなお桜姫にまとわりつく元祖ストーカーとも言える僧清玄、さらに自分をふった遊女を斬り殺した佐野次郎左衛門も描かれており、人々は恋に翻弄される男性の姿にも大きな魅力を感じていたことがうかがわれます。
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