名称:「日本やきもの旅-おすすめ窯元めぐり-」姫路市書写の里・美術工芸館
会期:令和3年(2021年)10月30日(土)~12月24日(金)
会場:展示室B・C・A上・企画展示室
主催:姫路市書写の里・美術工芸館
企画:公益財団法人姫路市文化国際交流財団
11月13日(土)、11月14日(日)は「関西文化の日」に協賛し入館無料です。
住所:〒671-2201兵庫県姫路市書写1223
TEL:079-267-0301
URL:姫路市書写の里・美術工芸館
当館の所蔵陶芸作品による、清水公照と全国の窯元との交流をテーマにした展覧会です。あわせて、姫路在住陶芸家11組の現役作家を紹介します。
窯元と産地に焦点をあてながらやきものを紹介します。旅の僧侶ともいえる清水公照(1911-99年、奈良東大寺の別当)が、全国の名だたる陶芸家と合作したやきものや愛蔵品を中心に出品します。清水公照の足跡をたよりにして、西日本めぐりでは岡山の備前焼や佐賀県の有田焼などを、東日本めぐりでは愛知県の瀬戸や岐阜県の多治見の産地、石川県の九谷焼などの窯元作品を並べます。あわせて、ほっこりと懐かしい土人形や土鈴などの地域色豊かな、やきものの郷土玩具も展示します。
主な出展作品について
館蔵品から、清水公照関連作品約60点、姫路の古いやきもの(東山焼、永世舎、白鷺製、鷺脚焼)約10点、郷土玩具47点を展示するとともに、姫路市在住のやきもの作家作品約30点を展示する「Focus on! (フォーカスオン)姫路のやきもの作家」を開催します。
全国有数のやきもの産地である岐阜県のやきものは総じて美濃焼と呼ばれ、そのなかには織部、志野、瀬戸などが含まれます。瀬戸黒の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)となっている美濃焼の加藤孝造(1935?)が、紅志野の技法で公照と合作した蓮華蔵世界の図「華厳」(平成4年 高さ34.0㎝)は、やわらかな桃色に魅了される作品です。
清水寺前の清水坂界隈が発祥とされる産地では京焼や清水焼が作られ、江戸時代には姫路の東山焼とも縁の深いやきものです。鈴木治(1926?2001)は戦後日本の陶芸界を牽引した「走泥社」の創立メンバーで、清水公照のライフワークであった泥仏の焼成で友好を育みました。「風の子」(昭和52~平成2年 高さ9.8㎝)と題したユーモラスな姿で、当館の人気作品のひとつです。
清水公照の交流作品では、主に岐阜県や愛知県、岡山県など特定の地域を紹介し、その他の地域はやきものの郷土玩具をご紹介します。
写真は、北海道「馬蹄型アイヌ男」、青森県の下川原(弘前市)「鳩笛」、岩手県の花巻(花巻市)「義経」、宮城県の提(仙台市)「花笠踊り」、秋田県の八橋(秋田市)「牛乗り天神」、山形県の相良「獅子舞」、福島県の須賀川「こけし」の7点です。
姫路の古いやきものとして、江戸時代末期の姫路藩で焼かれた東山焼や、明治時代の永世舎、白鷺製、鷺脚焼などを紹介するコーナーでは、明治時代に輸出目的で作られたとみられる永世舎の華やかな珈琲カップやポットの一式を出品します。
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