名称:テーマ展「占いと刀剣」備前長船刀剣博物館
会期:令和4年1月22日(土曜日)~令和4年3月27日(日曜日)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日 に振替)、祝日の翌日
開館時間:午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
入場制限:開館時間から閉館時間まで1時間あたり40名の入場制限を行っています。
入館料:通常料金
一般 500(400)円
高大生 300(250)円(学生証の提示が必要です)
中学生以下 無料
※( )は 20 名以上の団体料金
※65歳以上の方は、年齢がわかる証明書の提示で400円になる割引があります。
※障がい者の方(付添いの方1名含む)は、証明できるものの提示で無料になります。
住所:〒701-4271岡山県瀬戸内市長船町長船966
TEL:0869-66-7767
URL:備前長船刀剣博物館
古くから日本では物事に吉凶を紐づけ、より良い運勢へ導かれるよう行動や姿形を変えていく考え方がありました。かつては刀剣にもその考え方があてはめられ、鍛造や売買の日取りに適用されました。また、手の平の線で占う手相や家の立地や間取りで吉凶を見る家相があるように、刀身全体の形や色、疵、地鉄の肌目、刃文の様子によって判断する「剣相」と呼ばれる占いが存在しました。「剣相」は様々な流派が生まれ、それぞれが組み立てた理論を基に占っていたことが江戸時代の伝書から読み取れます。
この展示は、刀剣に関わる占いの歴史やその内容、当時の人々の反応や刀剣社会への影響を把握する試みです。
ごあいさつ
この度、「占いと刀剣」と題して冬季テーマ展を開催いたしました。
古くから日本には物事に吉凶を紐づけ、良い運勢へ導かれるように行動や姿形を変えていく考え方があります。刀剣にも人相や手相と同じく、刀全体の姿形や疵、地鉄の肌目や刃文の様子などによって吉凶を判断する「剣相」という占いがありました。
世の中が落ち着いて庶民文化が花開き、特に富を得た商人たちが刀剣を楽しみの対象にしたこともあり、江戸時代中期には宇佐流、小笠原流、山本流など多くの流派が伝書を記し、それぞれが組み立てた理論を基に運勢を占っていたようです。
厳しい戦いと向い合う武将・武人は、日本刀に強靭さと神のご加護と気高さ・畏敬・神秘性をも感じさせる深遠な美を求めました。運命を共にし合うという誰にも介在を許さない双方の強い絆と、剣相を通しての剣と人々との関りは異質の印象を受けますが、時代の流れの中で日本刀が如何に受け止められたかの興味ある一つとしてご紹介させて頂きます。
二階展示室では占いの例を示しておりますので、ご自身でお試し頂きながら、当時の世相や人々の暮らし、刀職者のかかわりなどに思いを馳せながらご鑑賞頂ければ幸いです。
最後に、ご協力頂いた関係者ならびに本日ご来館頂いた皆様方にお礼を申し上げてご挨拶とします。
備前長船刀剣博物館 館長 白髭 修一
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