名称:特別展「龍馬と北の大地」第2部「北海道で”龍馬”生きる―チョッコウさん再び」高知県立坂本龍馬記念館
会期:【前期】2021年12月16日(木)~2022年2月6日(日)
【後期】2022年2月10日(木)~2022年4月3日(日)※一部入替有
住所:〒781-0262高知県高知市浦戸城山830
TEL:088-841-0001
URL:高知県立坂本龍馬記念館
本年(令和3年、2021年)、高知県立坂本龍馬記念館は開館30周年。大きな節目を迎えました。遡ること15年前(2006年)、開館15周年のときには半年間に亘って『反骨の農民画家 坂本直行』展を開催しました。直行生誕100年の年でした。感慨深い15年の歳月です。
坂本直行は原野の開拓農民です。
10代から山に登り、山にあこがれ、そこに咲く花々を愛しました。出会った山の風景や花々をペン画や版画、水彩油彩画などで多く残しています。
資産家で名士でもあった父の期待に真っ向から反発し、裸一貫で道東十勝の原野で開拓農民として30年を過ごした直行さん。それは厳しい自然への憧憬、貧乏との闘いの時間でした。
その傍ら、描き続けた山々や花々。開墾の鍬と共に捨てることのなかった絵画への執着は、厳しい開拓生活ゆえの衝動でもあったのでしょう。画家に転じ、山岳画家と称される人ではありますが、やはり農民画家であったと思います。
農民である誇りと、農民運動を通じ体制に抗い、龍馬とは関係ないと言い続けた反骨。しかし、その生き様には”龍馬”が見えます。
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