長井朋子展「ボタニカルな休日」日本橋三越本店

ボタニカルな休日 2021 油彩、キャンバス 146.2 x 228.2 cm

名称:長井朋子展「ボタニカルな休日」日本橋三越本店
会期:2022年3月30日(水) ~ 2022年4月11日(月) 最終日は午後5時閉場
会場:日本橋三越本店 本館6階 美術 コンテンポラリーギャラリー
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

赤いワンピース  2021  油彩、キャンバス  61.0 x 44.7 cm
赤いワンピース 2021 油彩、キャンバス 61.0 x 44.7 cm

三越コンテンポラリーギャラリーで初の個展を開催する長井朋子氏。
長井朋子の絵の中に描かれている森や部屋の背景には、たくさんの動物たちやこどもたち、色とりどりの木やキノコなどが、まるで劇場のように配置されています。様々なモチーフが散りばめられた絵はどれも、空想の物語の世界を凝縮したような躍動感とイメージの層が複雑に重なり合う独特の空間性をもっています。多彩なマチエールや筆致が不思議なリズムとなり、まるでひとつの音楽を奏でているかのような表現を試みています。鑑賞者は実際に展示空間の中に立ち、絵と対峙することでこの旋律を感じ、また自分が子どもだった頃の懐かしい感覚や思い出、その頃みた夢など、いつの間にか自身の記憶と経験が作品世界と接続し、絵の中に入り込んだかのような感覚を覚えます。

展覧会タイトルを「ボタニカルな休日」と題し、『植物から教えてもらう偶然性の美しさ』をテーマとしました。
日々出会う、自然の風景を切り取って1枚の絵画のように見ている事がよくあります。
パノラマサイズの大自然や、ミクロサイズのひとつひとつの植物まで視点を色々変えて見ているのが好きだったり、それがそのまま作品のアイデアに繋がったりもします。
偶然が重なってそこにある風景が、例えば大きな木の枝に絡まる植物のつるの具合やそれを照らす光の加減など、なんて良い描写だろう!と絵に置き換えてみては感心しています。
必然と偶然とが重なりあって抜群に良いバランスを生みだしている。自分の作品の目指すところと良くにている事だと思います。
このような植物から教わる偶然性の美しさや、自分の中にある世界観を織りまぜて作品制作をしています。長井朋子

ボタニカルな休日   2021  油彩、キャンバス  146.2 x 228.2 cm
ボタニカルな休日 2021 油彩、キャンバス 146.2 x 228.2 cm
くまのお母さん 2021 油彩、キャンバス 65.6 x 53.0 cm
くまのお母さん 2021 油彩、キャンバス 65.6 x 53.0 cm

長井 朋子 Tomoko Nagai
1982 愛知県生まれ。
2006 愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業
現在、東京を拠点に制作活動を行う。

個展
2020  「~天国のように淡くまぶしい、そして~ ‘It’s Dazzling Softly Like Heaven,and’」豊川市桜ヶ丘ミュージアム、愛知
    「しだれざくらと春を、」ギャラリー桜林、常陸国出雲大社、茨城
2019 「ぬりえのふちがきえていく」六本木ヒルズ A/Dギャラリー、東京
2018 「100年と10月の桜」海老原商店、東京
    「いろいろな花のある部屋」日本橋三越本店本館6階アートスポット、東京
    「ももいろと薔薇色のアトリエ 魔法」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京
2017 「Thousands of Finches」六本木ヒルズ A/D GALLERY、東京
    「日本梅星物語」Mizuho Oshiro Gallery、鹿児島
2015 「真夏の毛むくじゃらハウス」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京
2014 「飴色の光と落ち栗色の絨毯」六本木ヒルズ A/D GALLERY、東京
2013 「どこかと、どこかでドラマチックは折々と」小山登美夫ギャラリー シンガポール
2012 「続・ほんとうかもしれない」六本木ヒルズ A/D GALLERY、東京
2011 「小さい惑星とたくさんのキッドたち」Mama Kid、香港
    「6月の発表会」Mizuho Oshiro Gallery、鹿児島
2010 「トッカータの部屋に」六本木ヒルズ A/D GALLERY、東京
    「木枯らしと、こんこ」小山登美夫ギャラリー 京都/TKGエディションズ京都
2009 「Tomoko Nagai by ZOF」BEAMS T 原宿店、東京
2008 「Project N33」東京オペラシティアートギャラリー コリドール、東京
    「子供と梟と灰色ネコもキラキラ日曜日」小山登美夫ギャラリー、東京
2007 「バラも馬に歌にミドリも庭」トーキョーワンダーサイト本郷、東京
    「バラも馬に歌にミドリも庭」シンジュク アート インフィニティVOL.02、(株)丸井 旧マルイシティ新宿工事仮囲い盤面、東京
グループ展
2021 「美人画レボリューション!」アスピラート(防府市地域交流センター)、山口
    「六甲ミーツ・アート芸術散歩 2021」神戸、兵庫
    「Vacation」GALLERY VACANCY、上海、中国
2020 「那座彩山 The Splendid Mountain」Hiro Hiro Art Space、台湾
2018 「小山登美夫ギャラリーコレクション展 3」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京
2017 「10th ASYAAF(Asian Students & Young Artists Art Festival)」東大門デザインプラザ、ソウル、韓国
    「小山登美夫ギャラリーコレクション展 2」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京
2016 「デコ・装飾・DECO!」日本橋三越本店、東京
2014 「KISS THE HEART #3」伊勢丹新宿店 ほか、東京
    「銀座三越 × 小山登美夫ギャラリー アートセレクション展」銀座三越 8階 ギャラリー、東京
2013 「グループ展東京画Ⅱ:心の風景のあやもよう」東京都美術館 ギャラリーB、東京
    「銀座三越×小山登美夫ギャラリー アートセレクション」銀座三越 8階 ギャラリー、東京
    「JAPAN ART EXHIBITION」伊勢丹 シンガポール
2011 「JAPANCONGO」Le Magasin – Centre National d’Art Contemporain、グルノーブル、フランス
    「Girlfriends Forever!」トーキョーワンダーサイト 本郷、東京
    「Future Pass – From Asia to the World」Collateral Event of the 54th International Art Exhibition – la Biennale di Venezia、
     Abbazia di San Gregorio、Palazzo Mangilli-Valmarana、ヴェネチア、イタリア       
    「Pathos and Small Narratives」Gana Art Center、ソウル、韓国
2010 「VOCA展2010 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」上野の森美術館、東京
    「Passion Fruits Picked from The Olbricht Collection」me Collectors Room Berlin、ベルリン、ドイツ
2008 「Haptic – 触覚 ヴィック・ムニーズ・キュレーションによるブラジル・日本アーティスト展」トーキョーワンダーサイト 本郷、東京
2006 「カウパレード東京 in 丸の内2006」丸の内(野外展示)、東京
    「トーキョーワンダーウォール公募2006」東京都現代美術館、東京
2005 「マンドラゴラと3本の角」YEBISU ART LABO、名古屋、愛知
パブリックコレクション
オルブリヒト・コレクション
ザブルドウィッツ・コレクション
ジャピゴッツィコレクション
高橋龍太郎コレクション
豊川市桜ヶ丘ミュージアム
フランクス=サス・コレクション
BOOK
『ぽろぽろドール』 幻冬舍 2007 著者:豊島ミホ、装画:長井朋子
『川かますの夏』 主婦の友社 2007 著者:ユッタ・リヒター、訳:古川まり、装画:長井朋子
『もぎりよ今夜も有難う』 キネマ旬報社 2010 著者:片桐はいり、装画:長井朋子
『旅屋おかえり』 集英社文庫 2014 著者:原田マハ、装画:長井朋子
『時穴みみか』 講談社 2015 著者:藤野千夜、装画・挿絵:長井朋子
『Thousands of Finches』長井朋子、Floating Mountain 2017 著者:長井朋子、寄稿:中村史子(愛知県美術館学芸員)、工藤麻紀子
『丘の上の賢人 旅屋おかえり』集英社文庫 2021 著者:原田マハ、装画:長井朋子
TELEVISION
NHK Eテレ「時々迷々」2010年~ オープニングタイトル・アートワーク [2014年第15話 ”大好きな絵本”に登場する絵本『ハイ・リーのおち葉』作画も手掛ける]
NHK Eテレ「もやモ屋」2019年~ 2019年第4回 ”あの子の絵の具”に登場する“あの子”の描いた絵を制作

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