「武腰 潤と集うもの―潤青舎 九谷の今Ⅱ―」和光ホール

武腰 潤 「潤青舎」主宰 「葭中 川蝉」かちゅう かわせみ 長々篋ちょうちょうばこ (9.3×49×高さ11cm)

名称:「武腰 潤と集うもの―潤青舎 九谷の今Ⅱ―」和光ホール
会期:2022年5月26日(木) ~ 2022年6月5日(日)
時間:最終日は17:00まで
住所:〒104-8105 中央区銀座4丁目5-11
TEL:(03)3562-2111(代表)
URL:和光ホール

武腰 潤 「潤青舎」主宰 「葭中 川蝉」かちゅう かわせみ 長々篋ちょうちょうばこ (9.3×49×高さ11cm)
武腰 潤 「潤青舎」主宰 「葭中 川蝉」かちゅう かわせみ 長々篋ちょうちょうばこ (9.3×49×高さ11cm)

現代の色絵九谷を代表する陶芸家・武腰 潤さん。その作風と精神性に魅せられた作家たちが集うグループが「 潤青舎じゅんせいしゃ 」です。
和光では2回目の開催となる今展では、主宰者の武腰 潤さんを中心に、武腰彩子さん、北濱芳惠さん、田畑奈央人さん、中 憲一さん、船木大輔さん、村松 道さん、安井一夫さんの個性豊かな8名が出品いたします。
「古九谷を原点とした現代九谷には幅の広い豊かな加飾表現が繰り返されてきた歴史があります。私たちは、その中で培われてきた技法、そして精神性、そして社会性を大切にしながら創作に専心し、かつて古九谷の根底にあった品格を忘れず、現代を表現していきたいものです。」と、武腰さん。その言葉を胸に抱きながら“現代九谷の色絵表現の追求”をテーマに、メンバーそれぞれが思い描く、自由で伸びやかな作風を信条に、現代の九谷焼に挑みます。
伝統的な花器、鉢、香炉、食器類から現代的な壁面作品やオブジェ作品にいたるまで、幅広い内容の作品100余点の展観です。九谷焼の持つ多様性と新たな魅力を和光ホールでぜひご覧ください。

武腰 潤(たけごし・じゅん)
1948年石川県能美市に生まれる
1970年金沢美術工芸大学 日本画科卒業
1991年個展(和光ホール) 以後現在まで3年ごとに開催
1995年個展 THE FINE ART SOCIETY PLG(ロンドン)、ビクトリア&アルバート博物館 収蔵
2001年メトロポリタン美術館 収蔵
2006年個展 INTERNATIONAL ASIAN ART FAIR JOAN B MIRVISS LTD(ニューヨーク)、
   フィラデルフィア美術館 ニューアーク美術館 収蔵
2007年2006年度日本陶磁協会賞 受賞
2012年ボストン美術館 収蔵
2014年石川県文化功労賞 受賞
2016年石川県九谷焼美術館 館長就任
2021年第41回伝統文化ポーラ賞 優秀賞受賞

武腰彩子 「雀 飾りの器」 (16.5×24.3×高さ14.5cm)   「今まで当たり前にあった日常が、当たり前ではなくなるということを経験して、創造するとはどういうことか、あらためて考えています。」
武腰彩子 「雀 飾りの器」 (16.5×24.3×高さ14.5cm) 「今まで当たり前にあった日常が、当たり前ではなくなるということを経験して、創造するとはどういうことか、あらためて考えています。」

武腰彩子(たけごし・さいこ)
1976年石川県能美市に生まれる
1998年金沢美術工芸大学 日本画科卒業
1999年石川県立九谷焼技術研修所 実習科造形専攻3年修了
2001年初個展開催 以降、各地百貨店にて個展、グループ展開催
2018年「潤青舎 九谷のいま」出品(和光ホール)

北濱芳惠 左/ 古裂こぎれ (11.5×11.5×高さ21.5cm) 右/ 流霰りゅうさん (9.5×9.5×高さ13cm)   私は自然現象を幾何学的に表現したいと思い、模索しながら制作しています。主に手びねりで、黒を基調にレリーフとプラチナ彩で加飾しています。
北濱芳惠 左/ 古裂こぎれ (11.5×11.5×高さ21.5cm) 右/ 流霰りゅうさん (9.5×9.5×高さ13cm) 私は自然現象を幾何学的に表現したいと思い、模索しながら制作しています。主に手びねりで、黒を基調にレリーフとプラチナ彩で加飾しています。

北濱芳惠(きたはま・よしえ)
1952年石川県輪島市に生まれる
1994年金沢市工芸展 第50回記念特別大賞受賞
2000年伝統九谷焼工芸展 大賞受賞
2010年伝統工芸陶芸部会展 日本工芸会賞受賞
2017年日本陶磁協会 現代陶芸奨励賞 福井・石川・富山展 優秀賞受賞
2018年陶美展 髙島屋賞受賞
現在日本工芸会正会員、日本陶芸美術協会会員

田畑奈央人 イグアナの花器 (15×17×高さ56.5cm)   陶芸で大切なことは、まずインパクトだと思います。次に心掛けているのは、生物を創る際には、表情に気を使い、どことなく品を感じる作品を創りたいと日々思っています。
田畑奈央人 イグアナの花器 (15×17×高さ56.5cm) 陶芸で大切なことは、まずインパクトだと思います。次に心掛けているのは、生物を創る際には、表情に気を使い、どことなく品を感じる作品を創りたいと日々思っています。

田畑奈央人(たばた・なおと)
1969年三重県に生まれる
1992年明治大学法学部卒業
2004年~武腰 潤に師事
2011年伝統九谷焼展 技術賞受賞
2016年「磁器の表現四人展」出品(和光ホール)
2017年日本陶磁協会 現代陶芸奨励賞 福井・石川・富山展 奨励賞受賞

中 憲一 色絵トルコキキョウ角瓶 (17×17×高さ26.5cm)   写実的文様と器との融合に想いを巡らしています
中 憲一 色絵トルコキキョウ角瓶 (17×17×高さ26.5cm) 写実的文様と器との融合に想いを巡らしています

中 憲一(なか・けんいち)
1951年石川県能美市に生まれる
1989年武腰 潤に師事。県展初入選、以後連続入選
1990年日展初入選、以後6回入選
1993年県展 北国賞受賞
2000年日本伝統工芸展入選、以後6回入選
現在 日本工芸会正会員

船木大輔 土つち の 脳溝のうこう 「 鉄鼠てっそ 」 (20.5×28×高さ22cm)   昔から日本には使い込まれた道具や長く生きた動物、自然現象等あらゆる物には八百万の神が宿ると言われています。かわいさと怖さが混在する、そんな神(妖怪)を、土を通して表現できればと考えております。
船木大輔 土つち の 脳溝のうこう 「 鉄鼠てっそ 」 (20.5×28×高さ22cm) 昔から日本には使い込まれた道具や長く生きた動物、自然現象等あらゆる物には八百万の神が宿ると言われています。かわいさと怖さが混在する、そんな神(妖怪)を、土を通して表現できればと考えております。

船木大輔(ふなき・だいすけ)
1977年石川県金沢市に生まれる
1996年金沢美術工芸大学 聴講生修了
2004年石川県立九谷焼技術研修所 研究科卒業
2009年九谷焼窯にて5年間工房主任として轆轤成形を担当
2009年石川県能美市で独立、現在にいたる

村松 道 金彩向日葵文八角大皿 (44×44×高さ9cm)   九谷焼特有の青みがかった白磁に、九谷五彩を中心とした色釉と自分の内なる色を加えた魅力的な配色の作品を志向して、常に真摯に向き合った作品制作を心掛けています。
村松 道 金彩向日葵文八角大皿 (44×44×高さ9cm) 九谷焼特有の青みがかった白磁に、九谷五彩を中心とした色釉と自分の内なる色を加えた魅力的な配色の作品を志向して、常に真摯に向き合った作品制作を心掛けています。

村松 道(むらまつ・みち)
1968年石川県金沢市に生まれる
2013年石川県九谷焼技術研修所卒業
2018年石川の現代工芸展 エフエム石川社長賞受賞
2021年伝統九谷焼工芸展 技術賞受賞、六本木21_21DESIGN SIGHT 企画展「素材のカタチ」、
   ひろた美術 個展「色彩の内側」(石川県能美市)、「潤青舎展」出品(日本橋髙島屋)、
   「新春のいろどり展」(阪神梅田本店)

安井一夫 左/ヤマガラの磁匣(7.2×7.2×高さ8.3cm) 右/カケスの磁匣(10×10×高さ9cm)   四季の動植物の息吹や一瞬の煌めきを、九谷五彩を用いて表現できればと、日々模索しています。
安井一夫 左/ヤマガラの磁匣(7.2×7.2×高さ8.3cm) 右/カケスの磁匣(10×10×高さ9cm) 四季の動植物の息吹や一瞬の煌めきを、九谷五彩を用いて表現できればと、日々模索しています。

安井一夫(やすい・かずお)
1944年富山県富山市に生まれる
2007年伝統九谷焼工芸展初入選
2008年石川の現代工芸展 金沢市長賞受賞
2010年石川の伝統工芸展初入選
2012年日本伝統工芸展初入選
2017年日本陶磁協会 現代陶芸奨励賞 福井・石川・富山展入選
2019年伝統九谷焼工芸展 技術賞受賞
現在日本工芸会準会員

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