「第4期 特集:北斗会の頃」岩手県立美術館

「第4期 特集:北斗会の頃」岩手県立美術館

名称:「第4期 特集:北斗会の頃」岩手県立美術館
会期:2022年1月29日(土)ー4月24日(日)
場所:常設展示室
住所:〒020-0866岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
TEL:019-658-1711
URL:岩手県立美術館

五味清吉 《〔人魚〕》 1924年
五味清吉 《〔人魚〕》 1924年

 岩手県立美術館では、明治から現代にいたる岩手ゆかりの作家たちの作品を収集し、季節ごとに年4回展示替えを行いながら、常設展示室、萬鐵五郎(よろず・てつごろう)展示室、松本竣介(まつもと・しゅんすけ)・舟越保武(ふなこし・やすたけ)展示室の3室でコレクションを公開しています。
 常設展示室では、戦後岩手の前衛芸術運動を担った作家たちの作品をご覧いただきます。素材と手法を次々と発展させ、制作に取り組んだ村上善男(むらかみ・よしお)、村上らとともに前衛芸術グループ「集団 N39」を結成し、今日まで旺盛に活動を続ける大宮政郎(おおみや・まさお)、「集団 N39」の一員として活躍した橋本正(はしもと・まさし)、杉村英一(すぎむら・えいいち)らの作品を展示します。彼らは既存の芸術を打倒して社会との関わりを積極的に求め、ストレートに思想や情熱をぶつけた新しい表現を探求しました。工業製品などの素材が用いられた実験的な作品の数々をお楽しみください。また紙、鉄、木材、ジェッソなど、素材の質感を活かした、昆野恆(こんの・ひさし)、佐藤一枝(さとう・かずえ)、菅沼綠(すがぬま・ろく)、長谷川誠(はせがわ・まこと)らの作品も展示します。明治から現代まで続く、岩手の豊かな美術の歴史を、じっくりとご堪能ください。
 特集では、岩手ゆかりの美術団体・北斗会の活動をご紹介します。北斗会は東京在住の岩手ゆかりの美術家が1923(大正12)年に結成しました。展覧会開催に取り組むとともに、東京における親睦会的な役割を果たし、専門分野も様々な岩手を代表する美術家たちが、「ふるさと」を媒介にゆるやかに結びついていました。今回の特集では、当館コレクションより北斗会所属の美術家の作品を展示するとともに、会の精神的な支柱として大きな役割を担った旧藩主家の南部家とのつながりもご紹介します。都市で活躍する美術家たちの憩いの場であり、自由な創作の発表の場となった北斗会の役割について振り返ります。

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