「近松半二――奇才の浄瑠璃作者」早稲田大学演劇博物館

「近松半二――奇才の浄瑠璃作者」早稲田大学演劇博物館

名称:「近松半二――奇才の浄瑠璃作者」早稲田大学演劇博物館
開催期間:2022年4月26日(火)~8月7日(日)
開館時間:10:00-17:00(火・金曜日は19:00まで)
休館日:4月29日(金・祝)、5月3日(火・祝)~5日(木・祝)、6月1日(水)、15日(水)、7月6日(水)、20日(水)
※日程は都合により変更する場合がありますので、最新情報は当館ホームページをご確認の上ご来場ください。
会場:早稲田大学演劇博物館 2階 企画展示室
入館無料
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
住所:〒169-8050東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学内
TEL:03-5286-1829
URL:早稲田大学演劇博物館

三代目吉田文五郎使用の文楽人形「お染」
三代目吉田文五郎使用の文楽人形「お染」

「妹背山婦女庭訓」・「奥州安達原」・「本朝廿四孝」・「太平記忠臣講釈」・「関取千両幟」・「傾城阿波の鳴門」・「近江源氏先陣館」・「鎌倉三代記」・「新版歌祭文」・「伊賀越道中双六」。
ここに列記した作品名は、浄瑠璃作者・近松半二が手がけた戯曲のほんの一部である。これらを書いた近松半二は、生涯で六十余りの人形浄瑠璃作品に作者署名を残している。また生前から名作者の誉れ高く、没後に編まれた随想『独判断』では、その自由自在な筆の境地をして「嗚呼作者の道至れる哉」と賞された。昨今では第161回直木賞受賞作の、大島真寿美著『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』(2019年、文藝春秋)にもその生涯が描かれ、注目を集めている。
特筆すべきは、現行演目の多さである。半二は時代物を得意とし、雄大な構想と重厚かつ変化に富んだ舞台を次々に生み出していった。そしてその多くが、人形浄瑠璃文楽や歌舞伎の現行演目として伝承された。日本の古典芸能の重要な財産となっているのである。
業績の重要さにも関わらず、遺憾ながらこれまで近松半二の名を冠する展示は開催されていない。2022年度春季企画展「近松半二――奇才の浄瑠璃作者」は、演劇博物館が所蔵する膨大な日本近世演劇資料を利用して、あらためて日本演劇史における近松半二の位置づけを探るものである。

信勝画絵看板「妹背山婦女庭訓」
信勝画絵看板「妹背山婦女庭訓」
『独判断』(右は近松半二肖像)
『独判断』(右は近松半二肖像)
錦絵、長谷川貞信画『日本名物大阪文楽座人形画集』より 「鎌倉三代記」の三浦之助義村・佐々木高綱・時政息女時姫
錦絵、長谷川貞信画『日本名物大阪文楽座人形画集』より 「鎌倉三代記」の三浦之助義村・佐々木高綱・時政息女時姫
舞台写真、「伊賀越道中双六」岡崎の段より唐木政右衛門とお谷 (平成10(1998)年5月 国立劇場)
舞台写真、「伊賀越道中双六」岡崎の段より唐木政右衛門とお谷 (平成10(1998)年5月 国立劇場)

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